日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > コラム  > 森山紀之の「拝啓 これからがんになる皆様へ」  > がん治療を阻む「ゼロリスク思考」  > 2ページ目
印刷

森山紀之の「拝啓 これからがんになる皆様へ」

がん治療を阻む「ゼロリスク思考」

デメリットしか見ないから、何も決められず治療が遅れる

 森山紀之=東京ミッドタウンクリニック健診センター長 常務理事

 「人工膀胱になっても誰にも気づかれることなく日常生活を送れます。余命にかかわることとして考えてみてください」と、私は説得を試みました。ですが、どうしても嫌だと言うのです。

 次に、膀胱の中に抗がん剤を入れて進行を遅らせることを提案しました。進行するリスクは完全には取り除けませんが、それでもがんが小さくなる可能性はある。しかし、この提案にも「抗がん剤は副作用が強いと聞くので嫌だ」と男性は言いました。最後に放射線治療を提示しましたが、これもまた「膀胱炎の副作用が出るようだから受けたくない」と拒みました。あれもこれもそれも…と、治療と引き換えに起こり得るデメリットを羅列し続けました。患者さんに治療を受け入れてもらえない限りは、医師はお手上げなのです。


続きは「日経Goodayマイドクター会員(有料)」の方のみ、
ご利用いただけます。

残り2538文字 / 全文3489文字

この記事の概要

RELATED ARTICLES関連する記事

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 疲労解消は「脳の疲れ」をとることから

    しつこい「疲労」の正体は、実は脳の自律神経の機能の低下であることが近年の疲労医学の研究で明らかになってきた。本記事では、放置すると老化にもつながる「疲労」の怖さとその解消法を、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 怖い病気を招く「中性脂肪」を食事・運動で徹底対策!

    健康診断でもおなじみの項目である「中性脂肪」。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされる。血管の老化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を遠ざけるためにも、中性脂肪が上がるのを避けなければならない。そこで、今回はやっかいな中性脂肪の正体や、食事や運動でできる鉄板の対策法を一挙紹介していく。

  • 長年の悩み「腰痛」を解消! 痛みを和らげる体操4選

    腰痛は日本人の国民病とも言える身近な症状だ。特に問題なのは、原因がはっきりしない、「なんだか知らないけど、いつの間にか…」始まってしまう「慢性腰痛」だ。長年にわたって慢性腰痛で悩む人は少なくない。そこで、今回は長引く腰痛の解消が期待できる体操を一挙紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.