日経グッデイ

石原良純の「日々是好転!ときどきカラダ予報」

石原良純 「歯の痛み」から始まった悲劇

第40回…歯痛、腰痛、睡眠不足の3大苦をなんとか乗り越える

 石原良純

テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。50代で人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! 突然、“歯の激痛”に襲われた石原さん。お酒・食事が楽しめなくなった石原さんに更なる悲劇が…。年末年始のテレビ番組の収録が重なる超多忙な季節を、乗り切ることができたのでしょうか。

歯の治療で、シャンパンも森伊蔵もあきらめた

ゴルフ対決番組『中村雅俊・石原良純と女子プロの新春ゴルフペアマッチ2018』(テレビ愛知)に出演する〝良純チーム”。三ヶ島かなプロと。2018年1月3日の午後2時30分から放送予定。(写真提供:テレビ愛知)

 歯が痛い、歯が痛い、歯が痛いよ。

 突然、歯が痛み始めた。二週間前にメンテナンスに行ったばかりなのに。その時、確かに右の奥歯が揺れていた。いつ痛み出してもおかしくないとは言われていたけれど、この忙しい年末に歯が痛まなくてもいいではないか。

 幼年期、少年期、青年期、歯医者知らずの僕だった。まさか、それが仇になるなんて。虫歯はなくても、歯肉が弱ってしまっていた。経年劣化。“三十過ぎたら歯医者へGO”と聞いていたが、あとの祭りだった。

 仕事終わりに歯医者へ駆け込む。検診の予約はなかなか取れなくても緊急事態となれば、いち早く診てくれる椿先生に、まずは感謝。

 レントゲンを見ると、歯肉が後退してバイ菌が入って、歯肉が炎症を起こしている。ここまで悪くなったら神経を抜くほかない。麻酔を射っての治療とはいえ、ボワワンと痺れた唇の裏側で、奥歯がやんわりと痛みを発していた。

 無事に治療を終え、余裕で乗り込んだ大阪行きの最終便。ファーストクラスならば機内食のお供はシャンパンと決まっているが、未だ痺れた唇でグラスを傾ける気はしない。

 だいいち、口の右側の半分が満足に動かないのだから、食べるのだって面倒くさい。食べ物を前歯で小さく刻んだら、ベロで左奥歯へ送り込む。大きく口を開いて噛めば、右の奥歯が痛むから、ギリギリ、ギリギリと臼歯を使って擦り潰すほかない。後は多少大きくても、唾と一緒にゴックンと飲み込むしかない。そんな食事は、ちっとも美味しくない。

 シャンパンも森伊蔵もあきらめて、今宵のディナーはペリエをお供にした。調子が悪い時には、たとえお酒が飲み放題でも無理して飲まない。55歳にしてようやく僕も賢くなった。

 悲しかったのは、翌朝のウェスティンホテル大阪の朝食バイキング。朝メシは思いっきり食べてやろうと思っていたのに、噛み合わせると奥歯が痛い。麻酔が醒めたらスッキリと痛みは取れているとばかり思っていた。お腹は空いているけれど、やっぱり美味しくない。いつもの半分の量でバイキングを断念した。

腰の痛みは、歯の痛みからきていた?

 以来、5日間の断酒、2週間の節食の後、さらなる悲劇は起こった。朝、目覚めたら腰が痛くて動けない。掛け布団をのけても、寝床から起きあがれない。慎重に体勢を入れ変えて、ゆっくり、ゆっくり体を起こす。ギックリ腰なら、何より動かないこと。だが、年末の忙しい時にそんな悠長なことは言っていられない。とにかく鍼の予約を取る。腰が痛くなったら神宮前鍼療所の岡田先生を頼るのが、僕の鉄則。

 どうやら腰の痛みも、本を正せば歯の痛みからきているようだ。噛み合わせが悪いから首が凝る。首から肩へ背中へと負担が広がって、腰痛を発症したようだ。思えば先年は、走り過ぎて足の疲れが腰にきた。朝、起きたら突然の腰痛と、まったく同じ症状だ。

 以前の僕は、よく眠りさえすれば体調は良くなるとばかり思っていた。眠れば疲れもとれる、熱も下がる。どんな薬よりも睡眠が大切と思っていた。なのに眠っている間に腰が痛くなるなんて、僕の睡眠神話が崩れてしまった。

 その昔、不眠症だった僕は、人一番、睡眠時間に敏感だ。朝、時計を眺めて、昨晩何時に寝たから睡眠時間は何時間だと計算する。

1月2日の深夜放送の『大人のワイドショー』(日本テレビ)に登場する石原良純さん。今回のテーマは“インスタ映え”。石原さんは、謎の“ファッション・ドリーマー”にコーディネイトされました。

 睡眠時間5時間が僕の危険水域。5時間眠れていればその日一日、元気に活動する自信がある。5時間切れが、4、5日続けば、僕は確実にばったり倒れる。5時間眠れなかった翌日は、二晩たして11時間睡眠を一つの目安とし睡眠を確保する。4時間しか眠れていなければ、7時間。3時間ならば8時間。二晩で計11時間眠れば僕は安心する。

 ところが最近、せっかく遅くまで寝ていられる朝でも眠っていられない。窓からもれ入る光が、まだ薄暗い。街が動き出した気配がない。掛け布団に潜り込んで、ゆっくり息を整えても、目が冴えてくる。やむなく目覚まし時計に手を延ばすと、まだ6時。8時間睡眠なんてとれやしない。

 なんかねぇ、これも年を取ったということなのでしょう。それでも歯痛、腰痛、睡眠不足を乗り越えて、無事に年の瀬を迎えられそうだ。

『相棒 元旦スペシャル』ではトップ官僚役で登場

 腰痛で心配された、毎年恒例のゴルフ対決番組『中村雅俊・石原良純と女子プロの新春ゴルフペアマッチ2018』(テレビ愛知)の収録も無事に乗り切った。例年より僕のゴルフの出来が良く、白熱の一戦となった。結局、この番組が面白くなるか否かは、僕のゴルフの調子一つだったようだ。

 年末年始の年またぎクイズ番組『くりぃむ VS 林修!超クイズサバイバー』(テレビ朝日)は、収録時間12時間の超大型番組。果たして賞金100万円はゲットできたのか。僕の活躍は、年末のお楽しみ。

『相棒 元旦スペシャル』(テレビ朝日)に、トップ官僚「内閣情報官」役で出演する石原良純さん。2018年1月1日の夜9時放送。(写真提供:テレビ朝日)

 世相をゆるく斬る『大人のワイドショー』(日本テレビ)は第三弾。1月2日、深夜枠に初登場。僕は今年の流行語大賞にも選ばれた“インスタ映え”を追って取材に出る。謎の“ファッション・ドリーマー”にコーディネイトされた僕は、インスタ映えするようになったのか。

 そして、僕は『相棒 元旦スペシャル』(テレビ朝日)にも登場する。右京さん冠城さんの相棒チームに加わることはできたのか。それとも敵役。それも、お楽しみ。

 というわけで、今年も一年、無事に終わりそうです。

 良い、お年を。

石原良純さんの2018年の年賀状。年賀状中央の“良純駒”は、山形県の天童商工会議所で講演した際に頂いた飾り駒。
石原良純(いしはら よしずみ)
俳優・気象予報士
石原良純(いしはら よしずみ) 1962年1月15日生まれ。神奈川県逗子市出身。慶応義塾大学経済学部卒。テレビ、舞台、映画など幅広く活躍。趣味はマラソン。自宅から10キロ先の所属事務所まで走って通うことも。