テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。50代で人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! 11月初旬に「仁淀川ふれあいマラソン」に参加した石原さん。3年前のふくらはぎの故障以来、フルマラソンを見合わせていた石原さんは、4キロの部に参加します。そこで小学生と抜きつ抜かれつのレースを展開します。

フルマラソンは、距離が40キロではなく、42.195キロだということがミソなのだと僕はいつも思う。
だから、1キロ6分ペースで走り、レースの最後にちょっと頑張ったからといって4時間切りはできない。いわゆるサブ4を達成するには、1キロ5分40秒が目安となる。
僕はレース中に1キロごとにラップを気にするのはめんどうだから、5キロ刻みでタイムをチェックする。5キロを27分台で走るのが僕にとって理想のペース。40キロ地点までそのペースを保てれば、残り半端な2.195キロを楽に20分以内で走ればサブ4を達成できる。
また、27分を切るようにレース前半から飛ばしてしまうと、僕らレベルのランナーはゴールまで足が持ちやしない。マラソンで怖いのは、スピード不足以上にスピードの出し過ぎ。
ハーフマラソンでは1時間50分を切りたいところだ。1キロ5分に近いハイペースとも思えるが、どうせ足が痛んでガクンとスピードが落ちる後半のことを思えば、距離が半分のハーフマラソンではこれくらいのタイムで走れないとサブ4は難しい。
10キロ走ならば、47、8分で走りたい。
今から30年近くも前のテレビ番組のマラソン大会でのこと。箱根駅伝の生中継ばりに、目の前を走る中継車のカメラに引っぱられた。その結果、おさる選手(現モンキッキー)とトップを争って10キロ地点を40分ちょうどで通過したのが、今も僕のプチ自慢。
その後、並走するおさるを振り切り、ハンディキャップで遅れてスタートした、そのまんま東さんにこそ抜かれたが2着でゴールした。谷川真理さんやアフリカ勢の外国人ランナーに追いつかれなかった僕は若かった。
ちなみに、昨年11月に参加した島根県安来市の「第14回なかうみマラソン全国大会」の10キロの部での記録は52分30秒。三年前の右足のふくらはぎの故障以来、より走力が落ちている。3シーズン続けて2019-2020年のマラソンシーズンも、フルマラソンは見合わせることにした。

そんな僕がこの秋、参加したのは高知市の西隣、土佐市で開催された「仁淀川ふれあいマラソン」4キロの部。
もうちょっと長い距離を走りたいところだったが、あくまでも大会ゲストとしての参加。表彰式の時間を考えればノロノロと10キロの部を走っては、プレゼンター役に間に合わない。
ブルーとピンクのドラゴンは、土佐市のマスコットキャラクター「とさごん」と「お竜」。三人仲良く手を振ってハーフマラソンのスタートを見送ったら、いよいよ4キロの部のスタートだ。中学生、高校生の精鋭選手をはじめ約400人が出走した。
まず、スタートラインで参加者全員を見送って最後尾からスタートするのもゲストランナーの役目。全員がスタートラインを越えたのを見届けて、手元の時計で27秒遅れでスタートした。