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石原良純の「日々是好転!ときどきカラダ予報」

50%の紅葉を追いかけて、西へ東へ

第39回…あれよあれよという間に冬がやってきた

 石原良純

テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。50代で人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! 今年の秋は記録的に寒い秋となり、足早に過ぎ去っていきました。「四季を楽しむ」ことをとても大事にする石原さん。テレビのロケで西へ東へと飛び回る中で、短い秋を楽しめたのでしょうか。

 今年の秋は、記録的な寒い秋と言われている。紅葉や楓が、真っ赤に色づいたと思ったら、初冠雪だ、初氷だ、初雪だと、あれよあれよという間に冬がやって来た。

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10月末に日光を訪れた石原さん。写真下は、徳川家光公の墓所である輪王寺・大猷院

 思い返せば、僕の今年の秋との出会いは、10月中旬の『ヒルナンデス! ローカル線途中下車グルメ旅』のロケだった。栃木県の新藤原駅と、福島県の会津高原尾瀬口駅を結ぶ『野岩鉄道・会津鬼怒川線』。各駅停車で駅に降り立ち、御当地グルメを探す旅。

 この名物企画は、3年間で今回が十路線目となる。関東地方のローカル線を乗り尽くした僕らは、東北地方へ初進出することとなったのだ。

 鬼怒川の深い渓谷を縫うように山奥へと進む列車。なかでも御当地グルメ発見に一番苦労したのが、男鹿高原駅。駅前には商店はおろか、一軒の人家もない。そして、そこにはなぜか緊急用ヘリポートが、ドーンと設置されている。

 そんな時には、まずは国道を目指す。道に辿り着いたら、あとはひたすら突き進む。そこで偶然に行き当たったのが、一軒のドライブイン。

 国道のカーブの曲がりっ鼻にあるドライブインは、存在に気づいてブレーキを踏んでも止まれない。しかし、『不動滝ドライブイン』は、知る人ぞ知る地元のグルメスポットだった。

松茸を家族に大盤振る舞いしたかったけれど…

 秋には、辺りの山々に自生するキノコがズラリと店先に並ぶ。“天然舞茸”と看板に大きく書かれているが、僕が探すのは松茸。まだ少し時期には早いが、あった、あった、小さな松茸。これぞ正しく、僕と2017年秋の出会いだった。

 松茸が山ほど獲れるという彼の地では、小ぶりながらも立派な松茸が、三本ワンパックで、なんと3000円で売られていた。即決購入で早速、調理してもらうことにした。

 「こんな小さな松茸は、フライにしかならない」と、訳の分からぬことを言う店の主人を説き伏せて、焼いてもらった松茸の美味しかったこと。「これからが旬。いくらでも獲れる」と豪語する主人に、僕はサッと2万円を預けて店を後にした。

 山ほど届く松茸を、家族に大盤振る舞いしてやろう。ところが、一カ月後、僕の手元に届いた松茸は、いかにも寂しいものだった。大小混ざっており、思ったよりずっと数が少ない。少し黒ずんだ部分があり質も今一つのようだ。小さな箱の中に添えられていた手紙には、「今年は不作です。これで勘弁してください」と記されていた。

 山の民も思いもよらなかった松茸の不作。地球温暖化の影響などとも囁(ささや)かれているが、やっぱり今年の秋はどこか調子が悪い。

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