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石原良純の「日々是好転!ときどきカラダ予報」

不眠症体質の僕が、五十歳を過ぎて起床係に!?

第13回…健康を維持できる睡眠時間は、自分勝手に決めていい

 石原良純

テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。50代で人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! 目覚まし時計を使わずに起きられるのに、昔から不眠症体質だったという石原さん。人間にとって睡眠時間がどれだけ必要なのかは諸説あるし、年齢によって睡眠も変化してきたことを実感しているといいます。

撮影現場を止めた大寝坊、現場スタッフたちの目は…

 月曜日の朝、五時四十五分。

 なぜか僕の目は、目覚まし時計が鳴り始める寸前にパチリと開く。なにも朝の時間が気になって前夜から緊張し続けていたわけではない。目覚まし無しで目覚められるのが、昔からの僕の習性。

「目覚まし無しで目覚められるのが、昔からの僕の習性。月曜日の朝、五時四十五分。なぜか僕の目は、目覚まし時計が鳴り始める寸前にパチリと開く」(石原)
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 過去に一度だけ、撮影現場を止めてしまった大寝坊をしでかした。石原プロから独立したばかりの頃だから、恐い先輩にぶん殴られることはなかった。でも、監督、プロデュサーを筆頭に、「気にしなくていいよ」と皆が声を掛けてくれるが、決して目は笑っていない。そんな時は、お地蔵さんになった思いで粛々と撮影準備に勤しむ。そんな鈍感力が僕には昔から備わっていたようだ。

 その時の寝坊の原因を僕は確信している。前日、オフだった僕はウィンドサーフィンに出かけた。一日セーリングを楽しんだ夕暮れ時、サーフクラブでボードを洗い、自分のラックにボードを立てかけようとした時、手が滑ってボードを足の上に落としてしまった。どんな音がしたのかも、痛みが走ったのも覚えていない。ただ、見事に親指の爪が飛び、血がにじんだ。

 人間の体は正直なもの、ダメージを受けると正常な制御が効かなくなる。足の爪の欠損が、翌朝、僕の体内時計を狂わせた。

「目覚まし時計のベルで起きる朝は、僕の体の黄色信号」

 以来、目覚まし時計のベルで起きる朝は、僕の体の黄色信号と思っている。疲れが溜まっていたり、前夜の酒が残っているサイン。パンパンと水で顔を洗って気合を入れて一日をスタートする。

 目が覚めたら、まず時計の文字盤を覗き込む。前夜の就寝時刻を足し引きして、睡眠時間を計算するのも僕の朝の日課だ。

 前の晩、十二時前に寝ていれば、六時間は睡眠時間を確保できたことになる。僕にとってはギリギリの合格点といったところ。七時間以上眠れていれば問題なし。五時間を切っていると、それだけで気分が重くなる。

 人間にとって睡眠時間がどれだけ必要なのかは諸説ある。厚生労働省だって七時間がいいだの、六時間がいいだの、短いのはいけない、寝すぎはいけないだの。見解がコロコロ変わっている。

 周りを見ても、ウチの親父はあい変わらず「一日十時間寝ないと調子が悪い」と宣ふし、みのもんたさんは三時間睡眠で元気に仕事をこなしておられる。

 友人や仕事仲間に睡眠時間を尋ねても、各々バラバラ。それでも皆、元気にやっている。自分の健康を維持できる睡眠時間は、どうやら自分勝手に決めていいようだ。

気がつけば、我が家の起床係はすっかり僕の役目に

 年齢によって睡眠時間が変化してくるのも間違いない。早起きが苦にならない、というよりも、朝遅くまで寝ていられない。単に老化ということか。

富士山の周りの空も、湧き立つ夏雲から涼しげな秋雲にすっかり様変わりしてきた。西から帰京する機内、いつも予約を入れるA席からのショット。
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 二十代、三十代の頃は、楽しくても、やっぱり早起きが苦痛だった休日のゴルフ。ところが今や、朝一番スタートが皆の希望。サッとラウンドして、復路が渋滞する前にトットと帰る。朝六時出発だろうが、五時出発だろうが、誰も異論ない。

 気がつけば、我が家の起床係はすっかり僕の役目になっている。仕事が遅くても、妻の目覚まし時計が鳴る前に、僕が子供を起こして廻る。僕が惰眠をむさぼる朝はない。

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