テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。50代で人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! 右手首骨折による石原さんの苦労が続いています。左手に焼肉トングを持って食事、お風呂やヒゲ剃りも大変です。秋の連休も大人しく過ごしていましたが、診断の結果はいま一つ。「あ~あ、つまらない」と嘆いています。
この夏の悲劇、右手首を骨折したのは酷暑の8月14日のこと。
右手首の使えない生活は面倒臭いといったらありはしない。食事は器用に左手で箸を使ってなんて、できようはずもない。マイ・トングを用意した僕はチマチマと食べ物をつまんでパクパク食べる。

パクパクと食べられるようになるまでには苦労もあった。まずは、箸代わりになる自分にあったトングを探さなければならない。
ビュッフェのトングで口に食べ物を運んだら、大き過ぎて口の中でトングが開かない。柄の短いトングは力加減が難しい。刃先を合わせようと力を入れすぎて疲れてしまう。細身で柄の長いお一人様焼肉トングに落ち着いた。
トングで口に食べ物を運ぶ時には、トングは箸を持つように下から支える。ビュッフェで食べ物をつかむように上からトングを使うと細かい動きができない。トングは下から、これが基本。
朝晩のシャワー、入浴も一大事だ、まずシャツを脱ぐところから一苦労。Tシャツやポロシャツが体にまとわりついたのを引っ剥がそうと不用意に右手の先を使ってしまうと、手首に痛みが走る。折れた手首は、シャツの重さにも耐えられないから情けない。
包帯を濡らさないように湯船に入る時もシャワーを浴びる時も、右手を高く揚げる。小学生の授業ではあるまいし、大の大人が風呂場で片手を揚げている姿は、いかにも間抜けて見えるに違いない。
朝のヒゲ剃りは、丁寧にゆっくりと気をつけなければならない。T字シェーバーを持つ左手は、思い通りには動いてくれない。調子に乗って動かせば、ザックリと肌をダフリかねない。じんわりと肌に血が浮き出てしまえば、止血だけで出発前の朝の貴重な時間が無くなってしまう。
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- 怪我の功名となるか左手ゴルフスイング