テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。50代で人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! 6月26日(日)に開催される『函館マラソン2016』に出場する石原さん。青函圏周遊博アンバサダーを務める石原さんは、市民の前で醜態を晒すわけにはいきません。そこで体重を落とすべく、禁酒や糖質制限に取り組みますが…。
体重を1キロ落とせば、タイムが5分縮まる
最近、僕、痩せたんです。
えっ、気付かない。本当、本当。
いよいよ、函館マラソンの号砲が近づいて来た。市民ランナーの間では、「1キロ5分」と言われている。体重を1キロ落とせば、タイムが5分縮まる。まずは、体重を落とさねばならない。

『函館マラソン2016』は、北海道新幹線開通を記念して開催される初のフルマラソン大会。函館観光の人気スポットであるベイエリアをくまなく巡り、初夏の陽射しを浴びながら函館の街を駆け抜ける、北の港街を満喫できる魅惑の42.195キロが、足に覚えのあるランナーを待ち受けている。
僕だって多少は足に覚えあり。なにしろ今年3月には、鹿児島マラソンを誰にも文句を言われない自己ベスト3時間55分22秒で走りきったのだから。というよりも、去年3月の横浜マラソンで、折角4時間切りの“サブ4”を達成したのに、距離が足りなかった、と皆に文句を言われたのは珍しい。
実際、万人単位の人間が参加するマラソン大会では、何が起こるか分からない。走者のコース誘導を間違ったり、緊急車両の誘導ミスでレースが大きく中断したり。はたまた、給水ポイントの水が足りなくなったり、観客がコース上に取り残されて動けなくなったり。
第一回大会には、大なり小なりアクシデントは付きものだ。そして、ランナーが大会経験を積むほどに速く走れるようになるのと同じく、回数を重ねるうちに、警備の人も、救護の人も、応援する観客までマラソン大会が板に付いてくる。そんなマラソン大会自体の成長を眺めるのも、市民マラソンの楽しみのひとつだと、全国のマラソン大会を駆ける僕は気が付いた。
2015-16シーズンは、富山マラソンでしくじる
この6年間、僕は秋から冬のマラソンシーズンに2度、レースに参加することに決めている。ところが2015-16シーズンは、富山マラソンでしくじった。体調万全で臨んだはずなのに、レース前夜にまさかの腹痛。腹をさすりながら一晩中ベッドの中でエビ反っていたのでは、マラソン完走はおぼつかない。フラフラでスタートラインには立ったものの、スタート直後の高岡大仏にご挨拶したところでリタイアした。
そんな不完全燃焼だったシーズン終わりの6月に、函館マラソンに誘ってもらったのは渡りに船だ。“青函圏周遊博アンバサダー”を務める僕は、少しは函館のPRのお役に立てればと喜こんで参加させて頂くことにした。
青函圏周遊博もまた、この春の北海道新幹線開業に呼応した記念イベントだ。青森市、弘前市、八戸市、そして、函館市の津軽海峡を囲む4市がそれぞれの特色を生かし、4市をグルッと巡る魅力溢れる観光エリアを創っていこうという取り組みだ。鉄道好きの御縁で僕は、この4月からアンバサダーを拝命し、青函圏を周遊する“ぐっとくる旅”PRのお手伝いをしている。
