テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。50代で人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! 緊急事態宣言の発令以来ガラリと変わった石原さんの生活。せっかくできた時間を少しでも楽しまなければと、ジョギングだけでなく、絵を描いたり、ウクレレを弾いたり、語学に挑戦したり、充実した時間を過ごしています。
4月7日に緊急事態宣言が発令されて以来、僕の生活もガラリと変わった。
番組収録もロケもできないから、ひたすら家に居る。自宅で一カ月以上連続で目覚めたのは、間違いなく仕事を始めて初めてのことだ。
でも、おかげで十分な睡眠時間をとれるようになった。僕の睡眠ルールは、2晩で11時間。この線を守っていれば、僕は元気に暮らせると勝手に決めてきた。
水曜日の晩、『Qさま‼』の収録が終わってテレビ朝日を飛び出す。22時55分のスターフライヤーの最終便に飛び乗って北九州空港に到着するのが日付が変わって午前0時35分。
深夜の海上空港で、タクシーにあぶれたら大変だから、タクシーは必ず予約しておく。いつもの第一交通さんで九州道をひた走り福岡市内のホテルまで1時間、一風呂浴びて寝床に就くと、時計は2時を回ってしまう。
朝の起床は5時。歩いて近くの九州朝日放送へ。6時から『アサデス。KBC』の生放送と、2時間の休憩を挟んで10時から『アサデス。九州・山口』の生放送。番組終了と同時に局を飛び出し、都市高速を使って福岡空港へ。番組が終わって40分後には東京行きの機内に座っている。福岡の街のこの便利さは、何物にも代え難い。
午後はテレビ朝日に戻って『ハナタカ!優越館』の収録。昨晩と同じメイクさんも、僕がまさか東京と福岡を往復していたとは気づくまい。
仕事が終わったら、家に帰って夕飯を食べて早く寝るとしよう。翌日もロケで朝が早いから。10時には就寝しないと睡眠時間がノルマに届かない。今宵は昨日の分を取り返すため、8時間は寝なくてはならないのだから。
そんな慌ただしい毎日も、今やすっかり昔話になってしまった。宿泊はおろか、飛行機も新幹線も緊急事態宣言以来、一度も乗っていない。仕事が無いからといって、中・高校生の子供の手前いつまでも寝ている訳にはいかない。我が家の起床時間は、8時と決まっている。子供がリモート授業が始まってからは、7時半には家中が動き始める。
朝食後、授業も仕事もない僕の日課は、新型コロナウイルス平癒祈願ジョギングから始まる。
山中伸弥教授が提唱されたように、ちゃんとマスクを着けて走る。ランナーの多い場所は避けるから、公園も河川敷も走らない。その辺の街中をひた走る。趣味、地理の野生の勘があるから、初めての街角でも決して道に迷うことなく目的地の神社、仏閣に到着できる。

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