テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。50代で人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。前向きに生きれば、日々是好転! 先の四月、石原さんが毎週担当している朝の番組コーナーがリニューアルした。テーマは、「長くなった人生をいかに楽しむか。バラ色の未来を彩る新しい知恵やヒントを提供する」というのもの。そこで出合った数々の発見と驚きが、石原さんにまた新しい趣味と活力を与えることに。
四月から「ヨシズミライズ」にリニューアル
月曜日の朝、『モーニングバード!』(テレビ朝日・ABC系列)で僕が担当するコーナーが、この四月、リニューアルした。
“科学する気持ち”を一人ひとりが持つことが、次の時代のエコロジー。そんな科学の最先端の現場を巡る「アカデミ・ヨシズミ」は、三年前、番組開始と共に始まった。しかし、高齢化社会のニーズを反映して、いつしか医療現場に特化してしまった。腰痛、首痛、肩こりはもとより、がん、心臓、脳疾患。三年かけて体じゅう廻り切った感は否めない。
ならば、医療技術が進歩を遂げ、長くなった人生をいかに楽しむか。バラ色の未来を彩る新しい知恵やヒントを提供しよう、と新コーナーは企画された。
その名も、「ヨシズミライズ」。ヨシズミ=良純に、ミライズ=未来図を掛けたタイトルは、いささか発音しにくい。それでも、この四月から元気に新コーナーは始まった。
取材でびっくり! サーキット・トレーニングが女性に大ブーム
第一回のテーマは、「サーキット・トレーニング」。
人間の体は加齢と共に、筋肉量が低下していく。すると基礎代謝も落ちるから、前と同じ量を食べれば、当然、体が余分なエネルギーを蓄えることになる。そして、それは様々な成人病の元凶となる。
そこで、ウォーキングや適度なジョギングで健康維持を心掛けている人が多くなった。でも、有酸素運動だけでは、問題の解決にはならない。筋肉量自体を増やす筋トレをしなければいけないのだ。
筋トレと聞けば、雄叫びを上げてバーベルを持ち上げたり、汗をほとぼらしてスクワットする姿が思い浮かぶ、が今さらレスラーやボディービルダーを目指すわけではない。ほんの、さわり程度。少し筋肉を動かして、「ああ、自分の体のこんな部分に、こんな筋肉があるのだな」と自覚するくらい、筋肉に刺激を与えるだけでいい。