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石原良純の「日々是好転!ときどきカラダ予報」

「仕事をしてお金を稼いだら、いい車に乗る」 これぞ男の生きる道

第44回…僕は愛車を手放さない

 石原良純

テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。50代で人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! 季節はもう初夏。オープンカーで街を走るのに最高の季節です。ところが、石原さんの愛車はバッテリートラブル中。修理の痛い出費に、ガックリと肩を落とす石原さんに、奥様から冷たい一言が…。

 「えっ、ウソ~っ」

 ゴルフ練習場へ行こう、と愛車のキーを回しても、エンジンはウンともスンとも動かない。最初の数回は、運転台のパネルが薄ぼんやりと点灯したが、やがて音信不通となった。車のバッテリーがあがってしまったのだ。

 確かに年末から忙しい日々が続いていた。それでも、過去の経験を活かして、もう二度とバッテリーがあがることのないように、愛車になるべく乗るよう心掛けていた。にもかかわらず、三年連続で同じミスを繰り返してしまった。

石原さんの愛車、ジャガーのオープンカー。今年の春は、三年連続でバッテリーがあがってしまうトラブルに見舞われた

 JAFのロードサービスを呼んでセル(セルモーター)を回してもらっても、また乗らないでいるとバッテリーはあがってしまう。2月、3月も忙しそうだから、僕は暫く車を放っておくことにした。

 そうこうしているうちに、季節は早くも春から初夏に移る。花粉の飛散も一段落した。初夏の陽射しは眩しいが、蒸し暑い夏とは違い、風が吹き抜ければ心地良い。オープンカーで街を走るのに最高の季節。今、走らずに、いつ走る。僕はゴールデンウィークを目前に、ようやくディーラーに電話することにした。

 メカニックの人がやって来て、ちょちょいとブースターケーブルを繋げば簡単に車は動くものとばかり思っていた。が、然に非ず(さにあらず)。完全に放電してしまったバッテリーは、もう復活することはなかった。結局、店に新品のバッテリーを取りに戻ってもらうことに。バッテリー交換代、3万円。僕の不注意から、またまた、この春も痛い出費となった。

かつての撮影所の駐車スペースには、世界の名車がズラリ

 ガックリと肩を落とす僕を見て、妻は「乗らない車なんて捨ててしまいなさい。私が売って来てあげる」と冷たく言い放つ。

 なんと男心を理解していないのだろうか。しっかり仕事をして、お金を稼いだら、いい車に乗る。これぞ男の生きる道なのだ。

 ウチの親父はトライアンフで、叔父はガルウイングのベンツで、夜の銀座から港・横浜まで、砂利道の第二京浜を夜な夜なツッ走っていたと聞く。撮影所の駐車スペースには、ベンツ、BMW、ジャガー、ポルシェと世界の名車が並んでいた。そんな先輩方の姿を羨ましく眺め、いつかは自分もいい車に乗れるようになるぞ、と若者は精進するのだ。

 僕の学生時代は、正にユーミン全盛期。右に見える競馬場、左はビール工場と、とにかく中央フリーウェイをひた走る。はたまた、第三京浜を十分台のラップで駆け抜け、港の見える丘公園を目指す。ガールフレンドを助手席に乗せドライブするのが、理想デートのひな型だった。

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