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石原良純の「日々是好転!ときどきカラダ予報」

石原良純 84歳のお爺さんに筋トレのアドバイスを受ける

第32回…花粉の季節は貴重な筋トレの期間

 石原良純

テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。50代で人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。前向きに生きれば、日々是好転! 春は花粉の季節です。石原さんはこの時期、街を走らず区立体育館のジムに通います。そこで実践する、石原流の「筋肉量を増やすための筋トレ」とはどういうものなのでしょうか?

三月、四月は僕にとってはジムの季節になる

 僕が持つ“緑のカエルさん”の中身は、なんでしょうか。

 ヒント1 ジム通いに欠かせないものです。
 ヒント2 関白、藤原頼通にゆかりあり。
 ヒント3 携帯電話普及以前は、お出かけの必需品でした。

 ヒント3まで聞けば、クイズ番組『Qさま!!』の僕の好敵手。宇治原さんやカズレーザーさんならば、答えがピンとくるに違いない。

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三月から四月のこの時期、石原さんは“緑のカエルさん”を持って近所のジムに乗り込みます

 正解は、十円玉。その表面には、藤原頼通が建立した宇治の平等院鳳凰堂が刻まれている。

 そして、雨の日の駅前で、公衆電話の前に並ぶ長い列。やっと順番が廻ってきたのに、財布に十円玉が見つからなくて右往左往した想い出が、五十代以上の人にはあるはずだ。

 でも、ヒント1は、全くもって僕の個人的な理由だ。僕のいきつけのトレーニング・ジムは、ウチから僅か徒歩3分の区立体育館の中にある。路地を曲がれば、通りの突き当たりに大きな建物が見える。大きなホテルや商業施設で車を駐車場に入れて歩くよりずっと近い。ここの使用料が、一回三百円。そこで自動券売機に、ジャリジャリと十円玉を三十枚連投するのがマイ・ブームとなっている。

 十円玉の出所は、机の上の小銭貯金。五百円玉は、瀬戸物の貯金箱。百円玉、五十円玉は、漆の小箱。十円玉は、ガラスの小物入れ。五円玉と一円玉は、陶器の器。小銭は、きちっと分別して貯めてゆく。一年かけて貯めた十円玉をザックリ手ですくい、カエルさんにブチ込んで、ジムに乗り込んでいるのだ。

 三月、四月は花粉の季節。春風に誘われてジョギングに出かけたいのはやまやまだが、街を走ってもロクなことはない。マスクや鼻栓を着けて走るのは苦しい。とはいえ、備えを怠れば、そのツケは就寝後に廻ってくる。鼻水が止まらないどころか、鼻腔が炎症をおこして寝れやしない。

 目を開ければ花粉が飛び込んでくる。花粉が目玉にぶつかって粘膜にワッと痛みが広がることもある。サングラスをかけるのはもちろん、左目は完全に閉じ、右目もようやく光を感じる程度に開いて走る。満開の桜だって眺められやしない。こんなことを繰り返していれば、近いウチに車にひかれるに違いない。だから、三月四月は僕にとってはジムの季節。

 施設使用料で三十枚。カエルさんは中身を吐き出して、着実に痩せていく。カエルさんと同様に僕も痩せればいいのにと思いつつ、僕はジムへ向かう。

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