テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。50代で人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。前向きに生きれば、日々是好転! この5年間でマラソンが“マイブーム”だという石原良純さん。市民ランナーのステイタス“サブ4”(4時間を切るタイムで走るランナー)を目指して日夜練習を重ね、満を持して「横浜マラソン」に参加した。記録は見事、3時間56分01秒! しかし後日、思わぬ顛末が待っていた。
僕はこの5年間、空前のマラソンブーム
フルマラソンの42.195kmは、実に不思議な距離だ。
40kmならば、1km当り6分ペースで走れば、ちょうど4時間で走れる。ところが端数の2.195kmがクセ者だ。少しずつペースアップしなければ四時間切りの“サブ4”は達成できない。
“サブ4”は市民ランナーの一つの目標だ。“サブ4”を達成すれば、日曜日の公園でジョギングコースを周回するおじさんランナーの中で、一目置かれる存在となる。ゴルフのシングルプレーヤー、航空会社のマイレージクラブのプレミアム会員といったところだ。
多くのランナーが、2.195kmに必要な約12分を、レース中のどこで稼ぎ出すか苦慮しているに違いない。1kmを5分42秒で走るのか、5kmを28分ペースで走るのか。街を駆け抜けるマラソンランナーの川の流れの中で、僕の頭には、いつもそんな数字が浮かんでは消えていく。
僕はこの5年間、空前のマラソンブーム。秋から冬にかけてのマラソンシーズン中に二回のマラソン大会に参加すると決めている。
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- 体の痛みに耐えかねて、脳から変な信号が
