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石原良純の「日々是好転!ときどきカラダ予報」

石原良純 この冬のジョギングに気合はいらない

第67回 地球温暖化の危機はもう目前に迫っている

 石原良純

ひと度、狂ってしまった自然の営みは元には戻らない

2月19日、大阪で開催されたシンポジウム「輝く地球、脱炭素化への挑戦」(資源エネルギー庁主催)の基調講演で壇上に上がった石原さん。

 先日、大阪で資源エネルギー庁主催の「脱炭素化への挑戦」というシンポジウムに参加した。

 頻発する異常気象は、地球全体の気候変動がもたらしているのではないか。そして、その気候変動の引き金となっているのが地球温暖化。

 環境サミットとも呼ばれた洞爺湖サミットが開催された2008年の頃ならば、この手のシンポジウムのタイトルは「地球環境問題を考える」などと、もっと大ざっぱなものだった覚えがある。地球温暖化の原因となるのが温室効果ガス。その主たるものが、石油、石炭、天然ガスなど炭素を燃焼することで発生する二酸化炭素。だから、脱炭素な社会を目指すべきだと、この10年で地球環境問題のターゲットは集約されたようだ。

 洞爺湖サミット前年の2007年の日本は猛暑の夏だった。埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で40.9度を記録し、1933年の山形市の40.8度を抜いて日本の最高気温が74年ぶりに更新された。また、氷のなくなった夏の北極海を白クマが泳ぐ映像が象徴的な映画『不都合な真実』も公開された。サミットを目前に日本人の地球環境問題への意識が大きく高まった年だった。

 当時、科学者が「近い将来、台風は強大化、発生個数は減少する」と未来の地球を予測していたことを覚えている。

 温暖化により気温と同じく海水温も上昇する。すると台風の雲の元となる水蒸気量が多くなる。同時に、水蒸気は台風の勢力を強める燃料ともなる。温暖化が進む地球では、台風は威力を増すと予測した。

 まさしくその言葉どおりとなったのが、2018年に関西を襲った台風21号。そして、昨年の東日本を襲った台風19号。今後もこのような強大化した台風災害に見舞われるのはまぬがれられないようだ。

 そしてもう一つ印象に残っているのは、「気候ターゲット2℃」という言葉。

 地球の平均気温が2℃以上あがってしまうと、地球は二度と同じ姿には戻れない。ひと度、狂ってしまった自然の営みは元には戻らないということだ。だから、地球の未来を守るための最低限の妥協点が、温暖化を2℃以内にくい止めることなのだ。

 当時、最短だと2023年に地球の平均気温は2℃以上上昇するとシミュレーションされていた。2023年と聞いた時、僕はかなり先の話だと思っていたが、その2023年はもう目前に迫っているではないか。

 ウム、暗い話になってしまった。気分転換にひとっ走りするとしようか。残念ながら暖かい冬のほうが走りやすいというのも事実だ。

石原良純(いしはら よしずみ)
俳優・気象予報士
石原良純さん 1962年1月15日生まれ。神奈川県逗子市出身。慶応義塾大学経済学部卒。テレビ、舞台、映画など幅広く活躍。趣味はマラソン。自宅から10キロ先の所属事務所まで走って通うことも。

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