テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。50代で人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! 昨年末、雪の金沢に、変則三人家族旅に出かけた石原さん。そこで中1のお嬢さんに“ポッコリと出たお腹”を心配されます。元旦の夜、1年ぶりに体重計に載ったところ…。
酒屋のおばあちゃんに「一茂さん」と声を掛けられる
一年の計は、元旦にあり。
昔から言われている言葉だが、これが大事。思えば、僕が気象予報士になれたのも、そんな一言から始まった。

1997年正月のテレビ番組でのこと。正月特番の生放送のエンディング、わずかな残り時間に司会の徳光和夫さんがゲスト出演者に、今年の抱負を尋ねはじめた。「今年の抱負は」と聞かれて、「別にありません」と答えるのは大の大人としていささか情けない。そこで僕が思いついたのが気象予報士だ。
「昨年は、気象予報士に挑戦したのですが、落ちてしまいました。今年は、再度チャレンジしたいと思います」
と、咄嗟(とっさ)に答えた僕は、本当にもう一度チャレンジしてみようかと考えた。実際、学科と実技の2種目に大別できる予報士試験で、僕はマークシート方式の学科試験には合格していた。あとは、筆記、論述形式の実技試験の勉強をすればいい。徳光さんへの一言がきっかけとなり、再び予報士試験に挑むことにした。
それから20余年の月日が流れた2019年、何を目標に掲げようか。
それにしても、昨年の秋から冬にかけては忙しかった。これって、もしかして長嶋一茂さん効果かも。世間には二人はコンビと誤解されている。その上、神奈月さんが僕のものまねも、一茂さんのものまねもするものだから、事態は余計に混迷を深めている。
先日はロケ先の酒屋のおばあちゃんに、「一茂さん」と声を掛けられた。暫(しばら)く話すうちにおばあちゃんは、僕が“石原一茂”だと納得したようだ。
娘との思い出作りの旅となるはずだったが…
怒涛の2018年は暮れて、正月休み。例年ならば、家族で志賀高原へスキーへ出かけるところだが、今年は長男・良将が高校受験だ。妻も息子と自宅に居残り、長女・舞子と二人で旅行へ出かけることにした。
ところが、あえなく二人旅は娘に拒否られてしまった。13歳の中1の娘との二人旅は、おやじにとっては格好の思い出作りとなるはずだったのに。まっしかし、それが世の常というものか。妻のお母さんに間に入ってもらって、雪の金沢、変則三人家族旅となった。
年の瀬の金沢は、この冬、初めての積雪で加賀百万石の城下町にふさわしい佇まい。僕のお勧めは、兼六園よりも、北陸新幹線開業に合わせて整備された金沢城。以前は城内には金沢大学があり、一般人は立ち入り禁止となっていたが、今は城郭の一部も復元され、見所満載の観光スポットとなっている。
なかでも、僕のお気に入りは城の石垣が日本庭園の一部として見事に利用されている「玉泉院丸庭園」。少し赤茶けた縦長の石が組まれた石垣には、往時は滝の水が落ちていた。武門の猛々しさと京の都の流れをくむ北陸文化の優美さを兼ね備えた庭園だ。
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