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石原良純の「日々是好転!ときどきカラダ予報」

親娘そろって…何かと“骨が折れる”石原家

第4回 超音波診療器攻めが得意なトレーナーに2人でお世話に

 石原良純

ドラマにも登場した新宿の超一流の整体師

 摩天楼を見上げる古ぼけた街並。Gパン刑事(故・松田優作さん)は犯人追跡にアパートの外階段を飛び降りた。正しく七曲署管内の一角に、僕の頼りとする整骨院〝馬場マッサージ〟はあった。

 健康オタクのウチの親父が見付けた整体師の腕前は超一流。腫れた患部を触診すれば、身体の内の状況をピタリと当てる。

 「これ、スキーで折ったんではないね」

 酔っ払ってソリで折ったことが、一発でバレてしまった。

 「最近、お父さんは元気かね」

 患部を優しくマッサージしながら世間話。僕が一瞬、気を許した瞬間、バキキキキ。「ギャーッ」と僕が声を上げたところで治療は終わる。

 「歩いてみなさい」と先生に促され、僕は半信半疑で立ち上がる。「アイテテテ」。足に激痛が走る。

 「まだ、ちょっと早いか」

 治療初日の先生は、そう言って笑ったが、一週間で腫れは引き、一カ月後には松葉杖なしで歩けるようになっていた。

 先生が亡くなられて二十余年、馬場先生がご存命ならば、舞子を真っ先に連れて行くところなのに。

治療中の痛みが“チリリ”から“ズワーン”に変わる

 ところが僕は最近、ちょっと気になるフィジカル・トレーナーと知り合っていたのだ。ことの発端は、フジテレビの芸能界特技王決定戦『TEPPEN』という番組。そこでボーリング対決をすることになった僕は、ボーリングの練習に勤しんだ。急場凌ぎは僕の得意技なのだが、ボーリングのボールは、僕が思う以上に重かった。無理にカーブをかけようと手首を捻って、物の見事に腱鞘(けんしょう)炎。すっかり出場辞退かと思われたその時、登場したのが柴泰司氏だ。

番組でのボーリング対決に向けた練習で見事に腱鞘(けんしょう)炎になった時に、テレビ出演者を陰で支えるフィジカルトレーナーの柴泰司氏と出会った。まさか、その後すぐに娘がお世話になろうとは。
[画像のクリックで拡大表示]

 氏は、彼の『新春かくし芸大会』をはじめ、テレビ番組を陰で支える人物。演者の体が壊れれば応急処置を施して、何事もなかったかのようにカメラの前へ送り出す。それが氏の役割り。

 温灸マッサージに整体で、体をゆっくりほぐして正しい形に戻してくれる。さらに特筆すべきは、トラブルの急所を超音波診療器で攻めてくること。

 超音波は痛んでいない体の部分には、ホンワカと温もりを感じる心地良さ。ところが、筋が違っていたり、炎症を起こしたりしている部分に当たると、チリッと身を焦がす恐ろしい痛み。まるで焼き火箸を当てられたようだ。痛みに堪えて照射を続けると、痛みは“チリリ”から“ズワーン”に変わってくる。ズワーンと体の奥に染みる痛みは、体験した者でなければ理解出来ないかもしれない。

 しかし、そのズワーンに効果がある。ズワーンと超音波が当ってのたうち廻った分だけ、治療の前と後では患部の動きが格段に変わる。

 幸い氏の時間が取れて、舞子も治療を受けることができた。僕と同様、ズワーンと痛みが染みて、ヒイヒイわめいている。それでも、子供でもその効果が実感できるのだろう、厭(いや)がらず次回の治療を待っている。

 いつかは部活やら何やらで子供らも氏のお世話になる時がくるとは思っていたが、こんなに早くその機会がやってくるとは。もちろんレントゲン検査をしてもらったりする西洋医学と整体などの東洋医学の組み合わせが、治療の最善策と僕は考える。

 舞子、早く足を治せ。

石原良純(いしはら よしずみ)
俳優・気象予報士
石原良純(いしはら よしずみ) 1962年1月15日生まれ。神奈川県逗子市出身。慶応義塾大学経済学部卒。テレビ、舞台、映画など幅広く活躍。趣味はマラソン。自宅から10キロ先の所属事務所まで走って通うことも。

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