元気にうちにやっておきたいこと
元気なうちにやっておきたいことの一つが、「トップアスリートの強さの根源はどこにあるのか」というテーマで本を書くことです。
私はスポーツアナとして、数多くの世界的なアスリートに接して、さまざまな話を聞く機会を得ることができました。
1972年ミュンヘン五輪のマラソン金メダリスト、フランク・ショーター氏には、有名になる前の1971年の福岡国際マラソンで来日したときに話を聞き、マラソンに対する彼の論理的な発想に驚かされたものです。
前評判は高くなかったのですが、この人は優勝すると私は直感し、実際にその通りになりました。

1980年レークプラシッド冬季五輪のスピードスケートで、史上初そして二度とないだろうという、500mから1万mの5種目を完全制覇したエリック・ハイデン氏にも話を聞いています。そして、彼の活躍の陰には、子ども時代からの人並み外れた練習量の蓄積があるのだと知りました。
そのほかにも、オリンピックに3回連続で出場したマラソンの宇佐美彰朗さんや、プロ野球の往年の名選手であり名監督である川上哲治さんをはじめ、さまざまな方々から興味深いエピソードや示唆に富んだ話をうかがっています。
それを、ぜひ生きているうちにまとめておきたいと考えているのです。
もちろん、自分のやりたいことを実現するには、心身ともに元気でなくてはいけません。そこで、私は「健康寿命を延ばす」「楽しく生きる」という2つの気持ちを失わないように心がけています。
では、そのためにはどうすればよいかというと、このコーナーをずっとご覧になってきた方には繰り返しになってしまいますが、次の4つのポイントが大切だと思うのです。
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- 健康寿命を延ばす4つのポイント