第4条 「上から目線」で患者を見ない
第1条に関連しますが、かかりつけ医に限らず、医師に大切なのはコミュニケーション能力です。
最近では電子カルテが使われるようになりましたので、医師も画面を見ながら診察をすることがよくあります。でも、少なくとも問診のときに、患者の顔を見ないでパソコンの画面ばかり見ている医師は避けたほうがいいと私は考えています。
もう一つ、医師が「上から目線」で話しかけてこないかどうかも要チェックです。日本では、昔から「お医者さんは偉い人」という認識が世の中にありましたから、今でも「患者を診てやる」という尊大な態度の人を見かけます。そうした医師は、患者の訴えに耳を貸してくれない可能性が高いので、敬遠したほうが無難です。
上司にいい医師を教えてもらう手もある

ところで、かかりつけ医をつくる前段階として、数あるクリニックのうち、まずどこに行くかという問題があります。行ってみないことには、評価のしようがありませんよね。
まずは、ネットで徹底的に情報を集めるのがいいと思います。もちろん、口コミなどで書かれている情報すべてが信用できるとは限りませんが、総合的に見て評価が高い先生ならば、試しに行ってみる価値はあると思います。
また、近所の人の情報も大切です。病気になる前から、どこの病院がよいか聞いておきましょう。とくに、引っ越してきたばかりの土地ならば、なおさらのこと。いい情報を仕入れるためにも、普段から隣近所との付き合いが大切です。
会社勤めの方ならば、年配の上司に相談するという手もあります。年齢を重ね、役職にもついたような上司は、人脈や経験からそれだけいい医師を知っている可能性が高いからです。もちろん、他人に隠したい病気なら別ですが、そうでなければ自分だけで判断しないで、気楽に相談してみるのがいいと思います。
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