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草野仁の「苔(コケ)ない男」

草野仁「70歳を過ぎても体を鍛えているワケ」

「死ぬまで、せめてトイレぐらいは自力で行きたい」

 草野 仁

クイズ番組や健康バラエティー番組の司会を中心に、今も第一線で活躍するキャスターの草野仁さん。70代を迎えてますます輝きを増す秘密はどこに隠されているのだろうか。いつまでも“苔(コケ)ない男”であり続ける、草野流のスーパーエイジング術。今も筋骨隆々の草野さんは、時間を見つけてはトレーニングを欠かさないといいます。昔から「筋トレ」が趣味なのかと思いきや、70代になってから筋肉に対する考え方が変わったといいます。

ガッツ石松さんに相撲で勝った!

 2011年のことです。あるテレビ番組でタレントによる「相撲トーナメント」の企画があり、あのガッツ石松さんと対戦することになりました。ガッツさんは私よりも5歳下で、なんといってもボクシングの世界チャンピオンだった人です。ガッツさんには相撲の心得はないとのことでしたが、私も久々の取り組みでかなりの難敵だと覚悟していました。

 1回目はビデオ判定で取り直し。仕切り直しの2回目は、離れて相撲を取ろうとするガッツさんをつかまえて、左からの小手投げでようやく勝つことができました。

今も日課になっている自宅での筋トレ。両手に5㎏のダンベルを持ち、両腕の開閉などを100回単位で行う。「忙しい日、疲れた日などは無理してやらないようにしています。これが運動を長く続けられてきたコツだと思っています」。
[画像のクリックで拡大表示]

 これがボクシングだったら、もちろん相手にもなりませんが、同じ格闘技でもある相撲でガッツさんに勝ったのは今でも自慢の1つです。そして、それを実現できたのは、ひとえに筋肉を鍛え続けていたからだと自負しています。

中高年のQOLを上げるためには筋肉を衰えさせない

 ですが、年齢を重ねるにつれて、私にとって筋肉を鍛える意味は少しずつ変わってきました。そもそもトレーニングを始めたきっかけは50代の頃、「背中についたぜい肉を取るため」だったのですが、それがやがて「より強く」「より速く走り」「より高く飛ぶ」という目的に変わっていきました。ところが、70歳を過ぎた今、筋肉を鍛える最大の意味は、QOL(生活の質)の維持・向上にあると考えるようになったのです。急速に進む高齢化を踏まえれば、筋トレの重要性は、皆さんにとっても変わらないのではないでしょうか。

 死ぬまでは、せめてトイレぐらいは人の世話にならずに、自力で行けるようにしたいもの

 です。すると、そのためにはどうしても筋力の維持が欠かせません。改めて言うまでもなく、筋肉は体を動かすための動力。いくら頭脳は衰えなかったとしても、自分の体を思うようにコントロールできなければ元も子もありません。

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