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草野仁の「苔(コケ)ない男」

中高年のための草野仁流ファッション考

第8回 赤、青、黄色…ビビッドな色の服でいつも気持ちを前向きに

 草野 仁

 リーゼントにするには、私の髪質は柔らかすぎました。髪がしっかり立たずに、すぐにだらりと垂れてしまう。これでは格好がつきません。リーゼントはすぐに諦めました。

 次に挑戦したのが、これまた当時の流行だったアイビールック。「VAN」や「JUN」といった服を買おうとして意気揚々と店を訪れたのですが、なんと、筋肉質の私の体には、ほっそりしたアイビールックの服は入らないのです。特に陸上で鍛え上げた太もものせいで、ズボンのサイズが合わないのが致命的でした。こうしてまたアイビールックも、断念するしかありませんでした(笑)。

「私に似合っているのはリーゼントではなく短髪だ」

 こうして私は、出発点で「オシャレ」に挫折してしまったのです。この体験から、「服装は流行を追わない」という、あきらめとも居直りともつかない信念を持つようになりました。とはいえ、服装に関心が無くなったわけではありません。大切なのは、流行の服装を追うことではなく、自分に合った身だしなみを見つけることだと思うようになったのです。そこで試行錯誤をした結果、私に似合っているのはリーゼントではなく「短髪」、そしてアイビールックではなく「清潔感」であると確信するに至りました。

「限られたスーツを駆使しながら、カラーコーディネート力を高めたNHKキャスター時代の経験が今でも生きています」
「限られたスーツを駆使しながら、カラーコーディネート力を高めたNHKキャスター時代の経験が今でも生きています」

 さらに、服装を選ぶときには、上下の色の組み合わせに心を配りました。思えば、兄が絵を描くのが好きだったので、その色彩感覚に影響を受けたのだと思います。今では、カラーコーディネートといえば誰もが当然だと考えているでしょうが、1960年代としてはちょっと粋な学生だったかもしれないと自負をしています。

 学生時代は仕送りしてもらったお金をやりくりして何着かの服が買えましたが、皮肉なことにNHKに入局したらあまりにも給料が…で、なかなかスーツも新調できません。後にキャスターとしてテレビに毎日出演するようになっても、服の準備は自前でした。今となってはどのテレビ局もスタイリストが付いていたり、衣装手当などが出たりするようですが、当時はすべて自分の給料でまかなっていました。毎日同じ服を着てニュースを読んでいては体裁が悪いでしょうし、目ざとい視聴者からご指摘も受けてしまう可能性だってあります。

 そこで当時覚えたのが、「着回し」です。限られた数のスーツやシャツ、ネクタイをどのように着回して、毎日どう変化をつけていくかに苦慮しました。もっとも、それでも毎日のことになると限界がありますから、給料をやりくりしながらバーゲン期間を狙い、よく服をまとめて購入していたものです。

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