「最新の健康情報は少し試して、自分に合うものだけをうまく活用する」
しかしながら、健康を維持するための食事法で大切なのは、特定の食材に偏らないようにすることだと思っています。中には極端な食事法や健康法を提唱する方もいらっしゃいます。たしかに、人によって、あるいは短期的には劇的な効果があるかもしれませんが、万人にとってプラスとは限りません。長期間に渡って摂取した場合には、後々の安全性に確信が持てないものもあります。
今の世の中は、過剰ともいえるほど健康情報が溢れています。そうした情報に振り回されることなく、「最新の健康情報は少し試して、自分に合うものをうまく活用する」というのが、私の基本的なスタンスです。
体質は人によって違いますから、どういう方法が適しているかは、個々人で考えなくてはなりません。普段からいろいろな食材を取ることを心がけつつ、一つのやり方にとらわれ過ぎることなく、自分の体に合うと感じる健康術や食事法を続けるのがよいのだと思います。
健康と食材、さらに腸との関係については、まだまだわからないことが多いのです。その前提に立てば、古来から伝わる発酵食品というのは、長期間食べ続けた際の安全性は保証されていると言ってもいいのではないでしょうか。
「最近になって、人間の体の仕組みが科学的にも“少しずつ”分かってきた」
こうした“一歩引いて見てみる”の意識を持つことが、健康情報と上手く付き合うためのコツだと私は思っています。
(まとめ:二村高史=ライター)
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