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医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ

加工肉や赤身肉と、どう付き合うべき?

「加工肉などが大腸がんリスクを高める」というWHO発表の真意とは

 大西睦子

 食、医療など“健康”にまつわる情報は日々更新され、あふれています。この連載では、現在米国ボストン在住の大西睦子氏が、ハーバード大学における食事や遺伝子と病気に関する基礎研究の経験、論文や米国での状況などを交えながら、健康や医療に関するさまざまな疑問や話題を、グローバルな視点で解説していきます。
 昨年10月末に、WHO(世界保健機関)が「ハムやソーセージ、ベーコンなどの加工肉が大腸がんのリスクを高める」と発表し、メディアを賑わせました。「食べたらいけないの!? そんなにリスクが高いの!?」と疑問を持った人も多いと思いますが、改めてその詳細を解説していきます。

加工肉がタバコと同等の発がん性物質に分類!?

加工肉や赤身肉にはどんなリスクがあるのだろうか(©monticello -123rf)

 2015年10月26日にWHO(World Health Organization、世界保健機関)が「加工肉や赤身肉が、がんの原因となる」と発表したことは、世界中で大きなニュースになりました。発表によれば、「加工肉を毎日食べた場合、50gごとに大腸がんを患う確率が18%上昇する」といいます。

 発表はWHO傘下のがん専門組織、国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer:IARC)がフランスのリヨンで開催した会議でされたものです。

 会議には世界10カ国から22人の科学者が集まり、これまでの約800の研究論文から、赤身肉や加工肉の消費量の発がん性を総合的に評価しました。その結果、IARCは、加工肉を「グループ1、発がん性がある」と判定。同じグループ1に分類されるものにはタバコ、アルコール、紫外線やアスベストなどがあります

 さらにIARCは、赤身肉を「グループ2、おそらく発がん性がある」と判定しました。これらの調査結果は、医学雑誌「The Lancet Oncology」に掲載されています。

 このニュースが流れると、「みんなベジタリアンになるべき!?」「肉はヘルシーな食品なのに、馬鹿げた発表だ」など、多くの混乱や賛否の議論が世界中で始まりました。

 そこでこの発表を、私たちはどのように解釈すればいいのか、一緒に考えてみましょう!

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