日経Gooday TOP  > 医療・予防  > 医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ  > ジャンクフードの食べ過ぎで脳が萎縮する!?  > 3ページ目

医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ

ジャンクフードの食べ過ぎで脳が萎縮する!?

海馬の発育に影響を与えるのは教育、収入でなく、食事パターンの差だった

 大西睦子

不健康な食事で左海馬の体積が小さくなる!?

 調査参加者はまず、食習慣のアンケート「食物摂取頻度調査票」に答えました。以後、約4年間経過を観察し、MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)検査を2回受けました。

 食習慣のアンケート調査の結果、参加者らは

[1]新鮮な野菜、サラダ、果物や魚などを摂取している健康的な食事のグループ
[2]焼き肉、ソーセージ、ハンバーグ、ステーキ、ポテトチップスや清涼飲料水を摂取している西洋型の不健康な食事のグループ

に分類されました。[1]の健康的な食事パターンの参加者たちは、平均的な食事パターンの人より、左海馬の体積が45.7mm3が大きめでした。一方、[2]の不健康な西洋型の食事パターンの参加者たちは、左海馬の体積が52.6mm3小さくなっていました。また、年齢、性別、教育、労働状況、抑うつ症状と投薬、身体活動、喫煙、高血圧や糖尿病など他の要因を除いた食事だけでも、海馬の体積に影響を与えることが分かりました。

 ちなみに、食事パターンと右海馬の体積の間の関係は認められませんでした。なぜ、左の海馬で、右の海馬ではないのでしょうか? ジャッカ教授は、バイオメド・セントラルのインタビューに対し、以下のようにコメントしました。

 「正確な理由は解明されていませんが、以前の研究では、左の海馬は、神経変性に対して、より傷つきやすいことを示しています。また、アルツハイマー病と軽度認知障害では、 左海馬が右海馬よりも小さくなる傾向にあることが明らかになっていますし、実際に左脳は右脳に比べてアルツハイマー病の影響を受けやすい、と考えられています。ですので、この結果は左脳の脆弱性を反映しているのかもしれません」

■参考文献
Alzheimer's Society「Dementia and the brain
新型コロナウイルス感染症 最新情報はこちら
  • facebookでシェア
  • Twitterにツイート

PR

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

FEATURES of THEMEテーマ別特集

テーマ別特集をもっと見る

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

PC表示

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.