日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > 医療・予防  > 医学博士 大西睦子 食・医療・健康のナゾ  > 熱中症は、お盆後こそ油断ならない!  > 3ページ
印刷

医学博士 大西睦子 食・医療・健康のナゾ

熱中症は、お盆後こそ油断ならない!

米国では、1999年から2009年までに7800人以上が猛暑で死亡!?

 大西睦子

対策は個別に考えなければならない

 熱中症の予防のためには、なるべく涼しい場所で過ごし水分補給に注意しなければなりません。CDCは、特に以下の方に、猛暑における個別のアドバイスをしています。

■参考文献
Centers for Disease Control and Prevention「Heat and Older Adults

65歳以上の高齢者、慢性疾患をもつ方:エアコン付きの建物で過ごす

 65歳以上の高齢者、慢性疾患を持つ方は体が温度の変化の感知、応答をしにくくなります。また内服薬が、猛暑の体への影響を悪化させることがあります。

[1]できるだけエアコン付きの建物の中にいましょう。
[2]扇風機に依存しないでください。
[3]喉の渇きを待たずに、水をいつもより多めに飲みましょう。
[4]オーブンの使用は止めましょう。家の温度が上がります。
[5]ゆったりした、軽量、薄い色の衣服を着用しましょう。
[6]体を冷却するために、冷たいシャワーやお風呂を利用しましょう。
[7]健康と安全を確認するために、地域のニュースをチェックしましょう。
[7]筋けいれん、頭痛、吐き気や嘔吐などの熱関連の病気の症状が、ご自身や知り合いに出たら、直ちに医療機関を受診してください。

乳幼児や小児:車に置き去りはNG! 服は薄い色のものを

 乳幼児や小児は体への猛暑の影響が強いため、涼しい場所で過ごし水分補給に注意しなければなりません。

[1]車の中に、乳幼児や小児を置き去りにしないでください。
[2]ゆったりした、軽量で、薄い色の服を着させてください。
[3]熱関連の病気の症状を認めたら、直ちに医療機関を受診してください。

屋外労働者:アルコールや糖分を多く含む液体の摂取を避ける!

[1]喉の渇きを待たずに、作業中に水を毎時2~4杯飲みましょう。
[2]アルコールや糖分を多く含む液体の摂取を避けましょう。
[3]日焼け止めを使用しましょう。
[4]真昼の熱を避けるために、午前と午後に仕事ができるか考慮しましょう。
[5]つば付きの帽子、ゆったりした、軽量、薄い色の衣服を着用しましょう。
[6]休憩中や仕事の後は、エアコン付きの建物の中で過ごしましょう。
[7]体を冷やしたりと水を飲んだりするために、休憩を取ることを同僚にも奨励しましょう。
[8]熱関連の病気の症状がご自身や知り合いに出たら、直ちに医療機関を受診してください。

アスリート:筋肉のけいれんは、熱関連の病気の早期に見られる徴候!

[1]衣類を着用し、日焼け止めを使用しましょう。
[2]トレーニングは真昼を避けましょう。
[3]ゆっくりとした活動から開始し、徐々にペースを高めましょう。
[4]喉の渇きを待たず、いつもより多めの水分補給をしてください。
[5]筋肉のけいれんは、熱関連の病気の早期に見られる徴候の可能性があります。
[6]チームメイトはお互いの状態をチェックしてください。
[7]ゆったりした、軽く薄い色の衣服を着用しましょう。
[8]熱関連の病気の症状がご自身や知り合いに出たら、直ちに医療機関を受診してください。

 熱中症への注意喚起は多く耳にしますが、改めて予防を確認しておいてくださいね。また、地球温暖化のさらなる進行を防ぐために、私たち個人ができる省エネに積極的に取り組みましょう!

大西睦子(おおにし むつこ)
医学博士
大西睦子(おおにし むつこ) 東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて、造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月より、ハーバード大学にて、食事や遺伝子と病気に関する基礎研究に従事。著書に『カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側』(ダイヤモンド社)。
日経トレンディネット2016年8月25日付け記事からの転載です。

先頭へ

前へ

3/3 page

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 老化を左右する血管! 若返りのポイントは?

    体の中に縦横無尽に張り巡らされた「血管」をよい状態に保つことは、健康を維持するため、そして老化を防ぐために極めて重要だ。では、強い血管をキープし、老化した血管を若返らせるには、何をすればいいのだろうか。本特集では、2万例を超える心臓・血管手術を手がけてきたスペシャリストに、血管の若さを維持する秘訣と、血管を強くする運動法・食事法を聞いていく。

  • つらい「肩こり」は動的ストレッチで解消!

    肩こりの原因の大半は、生活習慣。すなわち、不自然な姿勢で過ごすことや、たとえ良い姿勢であっても長時間続けてしまうことが、首や背中の筋肉を緊張させ、筋疲労を引き起こす。この記事では、肩こりに関する記事の中から重要ポイントをピックアップして、肩こりの解消方法をコンパクトに紹介していく。

  • 筋肉博士が教えるロコモ予防の下半身筋トレ

    健康寿命を延ばすためには、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動だけでなく、「筋トレ」も重要であることが最近改めて認識されている。東京大学大学院教授で“筋肉博士”こと石井直方さんは、「寝たきりにならないためには、40~50代のうちから筋肉量を増やす意識で運動することが大切」という。そこで本特集では、石井さんに聞いた、筋トレの効果と、具体的な下半身筋トレの方法を一挙に紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2019 Nikkei Inc. All rights reserved.