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医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ

30歳から縮みだす身長! 骨折リスクや認知機能の衰えも?

定期的な運動の継続や姿勢の改善で対策を

 大西睦子

 食、医療など“健康”にまつわる情報は日々更新され、あふれています。この連載では、現在米国ボストン在住の大西睦子氏が、ハーバード大学における食事や遺伝子と病気に関する基礎研究の経験、論文や米国での状況などを交えながら、健康や医療に関するさまざまな疑問や話題を、グローバルな視点で解説していきます。
 健康診断を受けるたびに、わずかながら身長が小さくなっていてショックを受けるという人も多いのではないでしょうか? 加齢とともに背が低くなるのはごく自然なことなのですが、健康に影響があるケースもあるといいます。今回は身長が縮む現象について解説していきます。

30歳から背が低くなり始めている

男性も女性も人種も問わず、誰もが加齢に伴い背が低くなる。(©Andres Rodriguez-123RF)

 私たちの体形は、加齢とともに自然に変化します。身長が縮むのは、その変化の1つです。男性も女性も人種も問わず、誰もが加齢に伴い背が低くなります。これは、骨や筋肉、関節の加齢などが原因と考えられています。

 今から約15年前に、米国立老化研究所(National Institute on Aging)の研究者らは、加齢と身長の縮むことに関する調査を、米国疫学ジャーナル(American Journal of Epidemiology)に報告しました。研究の対象となったのは、1958~1993年に登録された2084人(17~94歳)の米メリーランド州ボルチモアの住民です。

 報告では男女ともに30歳ごろから背が縮み始め、その速度は加齢とともに増し、特に70歳以降に加速したといいます。さらに細かく見てみると、男性の身長は70歳までの間に平均3cm、80歳までには平均5cm縮み、女性は70歳までの間に平均5cm、80歳までに平均8cm、縮んでいたといいます。

日本人の約1100万人が骨粗しょう症!

 背が低くなるのも、ある程度は加齢に伴う自然なものといえますが、急速に身長が縮むような人は、骨粗しょう症になっていることが懸念されます。

 骨粗しょう症になると、骨の量が減って骨がもろくなるため、ちょっとしたことで骨折しやすくなり、高齢者の寝たきりの原因になります。骨粗鬆症財団によれば、日本の総人口の10%弱、すなわち約1100万人が骨粗しょう症で、予備軍まで含めると2000万人に達するといわれています。

■参考文献
骨粗鬆症財団「Q&Aコーナー 病気について

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