日経Gooday TOP  > 医療・予防  > 医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ  > IgG検査に疑問あり!? 抗アレルギーダイエットへの懸念

医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ

IgG検査に疑問あり!? 抗アレルギーダイエットへの懸念

必要のない食事制限を招く恐れも

 大西睦子

 食、医療など“健康”にまつわる情報は日々更新され、あふれています。この連載では、現在米国ボストン在住の大西睦子氏が、ハーバード大学における食事や遺伝子と病気に関する基礎研究の経験、論文や米国での状況などを交えながら、健康や医療に関するさまざまな疑問や話題を、グローバルな視点で解説していきます。

若い女性などが「遅延型フードアレルギー(IgG)検査」をダイエットなどに活用しているとされる。(convisum/123RF.com)
 食物アレルギーに関する治療や予防については、さまざまな情報がありますが、若い女性などが最近、ダイエットなどに活用していると言われる「遅延型フードアレルギー(IgG)検査」をご存じでしょうか?
 米国ではこのIgG検査の有用性が、疑問視されています。

 米国では、日本と同様に、食物アレルギーが大きな問題になっています(関連記事)。

 食物アレルギーには有効な治療法がないので、アレルギーの原因となる食品を避けることが、治療や予防になります。

 ところが最近、米国では、不必要に食物を排除しすぎて、栄養不足になることが懸念されています。

 そもそもシンプルに言えば、食物アレルギーとは、私たちが何か食べたあとにあらわれる、蕁麻疹、息切れや目のかゆみなどの異常な症状を指します。重篤になると、複数のアレルギー症状が全身に、短時間で起こります。これはアナフィラキシーと呼ばれ、呼吸困難、血圧低下、意識を失うなどのショック症状により、生命にかかわる危険な状態となることもあります。

 このタイプの反応は、IgE(免疫グロブリンE)と呼ばれる抗体が関与する、「即時型」といわれるアレルギーです。私たちが、アレルギーの原因となる食べ物(主にタンパク質)=アレルゲンを摂取すると、アレルゲンと戦うために、IgE抗体が作られます。こうして体を守る反応を免疫反応と呼びます。ただし、この免疫反応がある食べ物に対して過剰に反応すると、食物アレルギーが起こります。食物アレルギーだけではなく、花粉症、アトピー性皮膚炎や気管支喘息も、「即時型」のアレルギーです。

1/3 page

最後へ

次へ

新型コロナウイルス感染症 最新情報はこちら
  • facebookでシェア
  • Twitterにツイート

PR

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

FEATURES of THEMEテーマ別特集

テーマ別特集をもっと見る

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

PC表示

NIKKEICopyright © 2020 Nikkei Inc. All rights reserved.