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医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ

日焼け止めで欠乏症に!? ビタミンD不足に注意が必要な理由とは

骨粗しょう症、筋力低下、心疾患、免疫低下を招く恐れも

 大西睦子

骨だけではないビタミンDの効果

 この約10年間に行われた研究で、ビタミンDの役割が、以前に考えられていたより、遥かに広範囲に及ぶことが分かってきました。

 大きな報告としては、ビタミンDが、がん細胞の増殖を低下させ、感染のコントロールにおいても重要な役割を果たすというものでしょう。

 これら以外にも効果があり、体の臓器や組織の多くにはビタミンDの受容体があって、それぞれの臓器や組織におけるビタミンDの役割を、研究者たちが探求しているのですが、研究成果とメディアの報道が溢れすぎていて、情報が混乱しているのが現状です。

 ここではハーバード大学公衆衛生大学院の情報から、有望な研究分野を以下に解説します。

ビタミンDは、骨だけではなく筋力も強化

 まずビタミンDは、筋肉の強度を高め、転倒の防止に役立ちます。転倒は、高齢者の障害や死亡の原因にもなりますから、とても重要です。

 ただし、ビタミンDの量がポイントで、複数の研究を組み合わせた分析によると、1日あたり700~1000IUのビタミンDを摂取すると、19%転倒の危険性が低下すると示されています。一方、1日あたり200~600IUの摂取では、同様の予防効果はありませんでした。

 また、欲張ると逆効果なので注意が必要です。高齢女性がビタミンDを摂取しすぎると、骨折と転倒のリスクがかえって増すことも報告されています。

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