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医学博士 大西睦子 食・医療・健康のナゾ

デジタル端末、子どもの発育・教育に良い悪い?

米国小児科学会の最新ガイドライン

 大西睦子

米国小児科学会のガイドライン

 子どものデジタル端末の利用についての議論が続くなか、2016年10月、年齢に応じたインターネットやスマートフォン、ビデオゲーム、テレビなどのデジタルメディアの使用方法について、米国小児科学会が新しいガイドラインを発表しました。以下、年齢別のまとめを見ていきましょう。

【1】2歳未満は基本的にデジタルメディアの使用を禁止

 2歳未満の子どもは認知や言語、運動、社会的・感情的な発達のために親(養育・介護者)との実感を伴う実体験が必要です。ガイドラインでは特に1歳半未満の子どもは、ビデオチャット以外のデジタルメディアは避けるべきとしています。

 1歳半から2歳までの小児の場合でも、脳の発達や健全な親子関係を築くためには、デジタルメディアの使用は避けるべきといいます。どうしても使う場合、質の良い番組を親子で見るなどの利用をし、わが子が何に関心があるのかを理解するのに役立てるように促しています。

 ガイドライン作成の実行委員会のメンバーである、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のヨランダ・リード・チャシアコス教授はCNNのインタビューに対し、「赤ちゃんの場合、直接スクリーンを見ていなくても周辺でデジタルメディアが利用されていれば、その雑音や動きで混乱してしまいます。例えば母親がソファでテレビを見ながら授乳していると、赤ちゃんは光と音の過剰な刺激を受けることになり、それが苦痛となって睡眠障害などを引き起こす可能性があるのです」と答えています。

 さらにこの時期のデジタルメディアの最大のデメリットは、親子関係の断絶です。

「例えば授乳は母親と赤ちゃんの関係を築くための大切な時間ですし、乳幼児は授乳以外の時間も母親や他の大人と視線を合わせて会話をするほどに、脳が発達することが分かっています。ところが親が、テレビや携帯電話の画面に夢中になっていて子どもへの関心が薄いと、将来的に問題行動を起こす子どもが育つ可能性があるのです。テレビをベビーシッターにしてはいけません。子どもにとっては話をしたり、本を読んだりすることのほうが、はるかに良いのですから」(チャシアコス教授)

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