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医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ

脳卒中予防のため、「葉酸不足」にご注意を!

アルコールの摂り過ぎも葉酸不足の原因に

 大西睦子

葉酸を含む食品

[1]野菜(特にアスパラガス、芽キャベツ、ほうれん草や高菜などの濃い緑の葉野菜)
[2]果物やフルーツジュース(特にオレンジやオレンジジュース)
[3]ナッツ、豆類
[4]全粒穀物
[5]牛肉のレバー。ただし、コレステロールが高いので、食べ過ぎは注意

 肉、鶏肉、魚介類、卵、乳製品など他の動物性食品にも、少量の葉酸が含まれます。

葉酸の摂取過剰による発がんのリスクは?

 自然の食品に含まれる葉酸は、いくつかのがんのリスクを減らすことが示唆されています。ただし、いつ、どれだけ葉酸を摂取するかによって、がんのリスクは変わります。

 がん発症前の適度な量の葉酸の摂取は、がんのリスクを下げる可能性がありますが、一方でがん発症後、とくに大腸がんの発症後は、多量の葉酸の摂取が、がんの進行を速めるリスクがあります。特に1000μgを超える、高用量サプリメントの摂取は注意が必要です。

 サプリメントや強化食品中の葉酸は、医療従事者によって推奨されない限り、上限を超えて摂取するべきではないのです。

 葉酸不足の問題は、住んでいる地域、時代、年齢やアルコール摂取の有無や既往歴によって大きく異なります。ぜひ、ご自身の状況を見直してくださいね。基本は、食品から葉酸を摂取し、サプリメントは必要に応じての“補充”に使うとよいですよ。

大西睦子(おおにし むつこ)
医学博士
大西睦子(おおにし むつこ) 東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて、造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月より、ハーバード大学にて、食事や遺伝子と病気に関する基礎研究に従事。著書に『カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側』(ダイヤモンド社)。
日経トレンディネット2015年4月21日付け記事からの転載です。

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