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医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ

健康にはいいけど汚染が心配!? 魚は食べるべきか避けるべきか

大型魚に偏った食生活には要注意

 大西睦子

カニのミソは食べてはいけない!?

 一方、米国カリフォルニア州環境保護庁環境健康有害性評価局(OEHHA)は、より慎重な姿勢を示しています。

■参考文献
OEHHA(Office of Environmental Health Hazard Assessment)「PCBS IN FISH CAUGHT IN CALIFORNIA: INFORMATION FOR PEOPLE WHO EAT FISH

 同局によると、サンフランシスコ湾やその近海の魚の数種から、高濃度のポリ塩化ビフェニール汚染が確認されています。特に、ほかの魚をエサにし、脂肪分が多く、工業地帯の近くで獲れた魚介類にポリ塩化ビフェニールが多く含まれていて、例えば脂肪の多いシログチ(white croaker)からは最高レベルのポリ塩化ビフェニールが検出されました。

 ポリ塩化ビフェニールは、IARC(国際ガン研究機関)では「ヒトに対して恐らく発ガン性がある」物質(2A)に、米国家毒性計画では「ヒトの発ガン物質であると疑われる」(動物実験で発がん性確認)物質に分類されています。また肝臓や消化管、神経を損傷するリスクがあり、生殖や免疫系に影響をおよぼす可能性も指摘されています。さらに母親が妊娠中にポリ塩化ビフェニールにさらされたり、母乳がポリ塩化ビフェニールに汚染されていると、赤ちゃんにポリ塩化ビフェニールが移行することが問題視されています。

 使用禁止措置以降、魚のポリ塩化ビフェニールレベルは減少してきましたが、まだ調査されていない領域から、ポリ塩化ビフェニール汚染された魚が見つかっているため、注意が喚起されているのです。

 ポリ塩化ビフェニール類を含む複数の化学物質は、魚の体の中でも特に脂肪や肝臓などの内臓に蓄積します。OEHHAは安全な魚の食べ方として、ポリ塩化ビフェニール汚染の可能性がある魚は、脂肪や皮膚、内臓を食べないようにし、また、カニやロブスターなどの甲殻類は、柔らかな緑の部分は避けるべきと注意しています。さらに、汚染されていない地域で獲れた小さな若い魚を、偏りなくいろいろ選んで食べることを勧めています。

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