ダイエットと運動、どっちから始めるのがいいの?
医学論文で考える自分改造計画
大西睦子
食、医療など“健康”にまつわる情報は日々更新され、あふれています。この連載では、現在米国ボストン在住の大西睦子氏が、ハーバード大学における食事や遺伝子と病気に関する基礎研究の経験、論文や米国での状況などを交えながら、健康や医療に関するさまざまな疑問や話題を、グローバルな視点で解説していきます。
今回は、今年初めに誓った人も多いと思われる「自分改造計画」をテーマに、医学論文から今、何をすればよいかを見ていきます。
「自分改造計画」の鍵になるのは?

今年から新しい環境に身を置いて、「自分を変えたい!」と感じている方も多いことでしょう。米国では多くの人が「減量したい」「若々しくなりたい」といった願望を抱えているといいます。
そんな自分改造計画に熱心な米国視点で、今回は「自分が思ったように自分を変える」方法を考えていきましょう。
これまでの様々な研究報告を見てみると、自分改造計画の鍵になるのは、「ヘルシーなライフスタイル=ダイエット+運動+睡眠」だということが浮き彫りになってきます。
まぁ、そんなことは分かっている、分かっていても実行できないのが問題なんだ、とおっしゃる方も多そうです。そもそも自分改造のためには一体何をどれくらい改善すると、どんな効果がいつごろ出てくるものなのでしょうか?
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- 自分改造計画その1:減量する!