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スゴイカラダ

細胞内をリサイクルする仕組み「オートファジー」の不思議

細胞内で生じる“ゴミ”を分解して再利用

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

生まれた直後の赤ちゃんは分解がピークになる

 オートファジーの活性は常に一定ではない。例えば絶食状態が続くと、一過性に高くなる。人間の一生で見ると、生まれた直後の新生児のときに、非常に活発になっているという。

掃除しながらリサイクルする「オートファジー」
「オートファジー」は掃除屋包んだ成分をすべて分解
「オートファジー」は掃除屋包んだ成分をすべて分解
オートファジーは、隔離膜の中に入ってきた成分を、えり好みせず、すべて分解する。結果として、変性たんぱく質などの"ゴミ"の量を、一定レベル以下に抑えていると考えられる。
生まれた直後の赤ちゃんはオートファジーが活発になる
生まれた直後の赤ちゃんはオートファジーが活発になる
出生後の赤ちゃんは、体の中のたんぱく質の一部を、胎児型から成人型へごく短期間で入れ替える。このときオートファジーの活性が高まって、胎児型のたんぱく質を一気に分解する。

 「胎児にとって子宮の外は全くの別世界。新しい生活に合わせて、体を作り替える必要があります」。このとき細胞の中身も急速に入れ替わっているらしい。そのため、胎児型のたんぱく質を壊す大規模なオートファジーが起きるのだ。

 新しい体になるときは、まず古いものを壊す。ほぉ、何だかありがたいメッセージにも聞こえるぞ。オートファジー、覚えておこう。

(出典:『スゴイカラダ』日経BP社 2014年4月発行、一部を著者が改変)

北村 昌陽(きたむら まさひ)
科学・医療ジャーナリスト
北村 昌陽(きたむら まさひ) 1963年北海道生まれ。91年京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学。専攻は生物物理学。92年日経BP社入社。日経メディカル編集部を経て、2000年より日経ヘルス副編集長に就任。ダイエット、エクササイズ、メンタルヘルスなどの特集や連載を担当。2009年退社。現在、医療・健康ジャーナリストとして活躍している。著書に『カラダの声をきく健康学』(岩波書店)がある。

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