パソコン疲れは眼の筋肉の“凝り” 焦点距離を動かしてほぐす
さて、現代人の疲れ目の原因といえば、すぐ思いつくのがパソコンやスマホだろう。
「見つめる距離がずっと一定なので、毛様体筋が硬直してしまうのです。いわば眼の“凝り”といえるでしょう」
じゃあ、毛様体筋をゆるめればラクになる?
「もちろん。遠くと近くを両方見るのが、眼本来の姿。近くばかり見るから凝るのです」。
福与さんがすすめるのは、眼の前にかざした手と遠方の景色を、1秒間隔ほどで交互に見つめる方法。やってみると確かにスッキリする。眼の中の巡りが良くなった気もしなくもない。
この方法の真の狙いは「眼の老化予防」だという。「年を取ると水晶体が固くなって毛様体筋が動きにくくなります。これが老眼ですが、その結果、眼内の循環が滞り、白内障などが発症すると考えています」。
では“近くと遠くを見る”をやっていれば、老眼も防げる?「発生は遅らせると思いますよ。私も毎日やってます」と話す福与さんは、50歳を過ぎても裸眼で新聞をラクに読めるそうだ。
(出典:『スゴイカラダ』日経BP社 2014年4月発行)
科学・医療ジャーナリスト

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