ところでこんな絶妙なしくみも、高齢になれば誰でも少しずつ衰える。特に、のみ込んだ食べ物が肺のほうへ入ってしまう「誤嚥(ごえん)」は、時に命に関わることもある重大な問題だ。
「言葉をしっかりと話していれば、のどの構造がよく働きます。すると、年を取ってものみ込む機能が衰えにくい可能性があります」
ほう、それは耳寄りな話だ。実際、アナウンサーや俳優が行う発声トレーニングは今、誤嚥を防ぐ可能性があるとして、介護の分野で注目を集めているという。取り組んで損はないですよ。
(出典:『スゴイカラダ』日経BP社 2014年4月発行)
科学・医療ジャーナリスト

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今、私たちの身の回りは、ものすごい量の「カラダにいいこと」を伝える情報であふれています。しかし、「カラダにいいこと」をするには、その背後に「カラダを大事にする気持ち」があってこそです。カラダは、自分自身をとても大切な、価値のあるものとして扱っています。その姿勢が、内臓や神経、ホルモンなどの働きぶりとして表れています。カラダのしくみそのものが、「カラダは大事だよ」と語っているのです。どうぞ、カラダのすごさ、知恵深さをじっくりと味わってください。「へー」「すごい」「なるほどねぇ」とうなずきながら読んでいくうちに、いつの間にか「カラダは大事だよ」というカラダからのメッセージが、あなたの中にも染み込んでいくと思います。──「はじめに」より改変
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