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スゴイカラダ

最もコストのかからない暑さ対策は何?

エアコンを使いたくなるのは“亀の甲羅干し”と同じだった

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

 「この反応は、私たちが〝暑い〟と感じる前から自律的に起こっています」。逆に寒いときは、血管が収縮して皮膚の血流を絞り、熱を脂肪層の内側に閉じこめるという。

図2◎ 寒いときは熱を閉じこめ、もっと寒いときは熱を作る
血液循環を内部に閉じ込める/筋肉が震えて熱を作る
[画像のクリックで拡大表示]

エアコンを使うのは亀の甲羅干しと一緒?

 「でも、もっと手軽な調節もあるんですよ」と、にこやかに話を続ける永島さん。ほう、それはどんなやり方でしょうか?

 「エアコンのスイッチを入れることです」

 ちょっと待って。それは体のしくみの話じゃないでしょう。

 「いえいえ、これは立派な調節機能ですよ。〝行動性体温調節〟と呼ばれています」

 んー、いまいちよくわからないが、とにかく続きを聞いてみよう。

 皮膚の血管を広げるしくみは、ほ乳類や鳥類などの恒温動物だけが備える、かなり上等な調節システムだという。繊細な神経系が必要で、システム維持にはそれなりのコストがかかる。

 「一方、亀やヘビなどのは虫類は、さらにシンプルな行動性体温調節だけで生活しています」。これは、暑くなったら木陰に入り、寒くなったら日なたぼっこするような方法。「いい場所に動けばあとはコストゼロ。実に効果的かつ経済的です」。

 こういう行動のプログラムは、私たち恒温動物の体にも宿っているという。まあ確かに犬や猫は、誰に教わることもなく、夏は木陰で、冬は日なたで寝そべっている。「人間はたまたまエアコンなどを使うから高等に見えますが、ベースにある〝暑さを感知して行動する〟というプログラムは、亀と一緒なのですよ」

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