日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > からだケア  > スゴイカラダ  > 緊張するとドキドキするのはどうして?
印刷

スゴイカラダ

緊張するとドキドキするのはどうして?

自律神経の働きは呼吸のリズムに合わせて変化する

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

ピリピリ、イライラしているとき、体は興奮します。だから心臓がバクバク、息も荒れています。逆に、心が落ち着いているときは、心臓もゆったり。筋肉もふーっとゆるみますね。こんな変化を演出するのが「自律神経」。体の司令塔は、人知れず、奥の深~い働きをしているのです。

(イラスト:江田ななえ)

 こんな経験はないだろうか。大事なプレゼンやスピーチの前、心臓がドキドキして治まらない。あるいは、偉い人やあこがれの人物に会うことになり、緊張のあまり声が震えて止まらない─。こんな状況を作り出しているのは「自律神経」だ。

 神経のうち、私たちが自分の意志でコントロールできないものを「自律神経」と呼ぶ。「冷蔵庫や炊飯器を自動制御するマイコンチップのようなものです」と、名古屋市立大学大学院教授の早野順一郎さんは話す。

  「“もっと心拍を早めなきゃ”などと考えなくてもそうなるのは自律神経のおかげ。でも、意志でコントロールできないために悩まされることもあります」

呼吸のリズムに合わせて心拍スピードが変化している

 悩まされる話はいったん置いて、まず自律神経の賢い働きぶりを体験してみよう。リラックスして、手首の脈を取り、ゆっくり呼吸する。「吸うとき」と「吐くとき」で、心拍のスピードがかすかに変化するのがわかるだろうか?

 「安静時の心拍数はだいたい1分間に60~70拍なので、平均すれば1拍=1秒ぐらい。でも厳密に測定すると、0.9秒から1.1秒ぐらいの間で揺らいでいます。息を吸うときに早まり、吐くときは遅くなるのです」

 「呼吸性心拍揺らぎ」と呼ばれるこの現象は、自律神経の作用で起こる。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、前者は体のいろいろな機能を加速(興奮)、後者は減速(鎮静)させる。いわばアクセルとブレーキだ。

 自律神経の働きは、呼吸のリズムに合わせて変化する。吸うときは交感神経が、吐くときは副交感神経が優位になるため、それに合わせて心拍スピードも変化するわけだ。

図1◎ 脈の速さは呼吸に合わせて変化する
脈の速さは呼吸に合わせて変化する
[画像のクリックで拡大表示]

 この揺らぎは、肺呼吸をする生き物全般に見られる現象だという。「犬は揺らぎがとても大きい動物で、息を吐いているときは心臓がほとんど止まってしまうほどです。おもしろいのはカエル。エラ呼吸のオタマジャクシは揺らぎませんが、陸に上がると揺らぎ始めるのです」。

1/2 page

最後へ

次へ

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • もの忘れと将来の認知症の関係は?

    「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」…。“もの忘れ”は、ミドル以上なら誰にでも経験があるもの。本特集では、もの忘れの原因は何なのか、将来の認知症につながるのかなどについて紹介する。

  • 健康寿命を左右する「全粒穀物と食物繊維」の摂取方法

    今、世界的に「全粒穀物」の健康効果が注目されている。全粒穀物の摂取が増えるほど、がん、心血管疾患、総死亡率が低くなるという研究報告も出ている。その健康効果の中核となっているのが「食物繊維」だ。食物繊維が体にいいことはよく知られているが、主に便通などに影響するものと軽視されがち。だが、食物繊維不足は生活習慣病と密接な関係がある。本特集では、主食の選択が及ぼす健康効果から、注目の大麦の健康効果、穀物以外の食物繊維のとり方までを一挙に紹介する。

  • 「胃がん」撃退のため知っておきたい最新情報

    これまで多くの人の命を奪い、「死の病」であった胃がんが、「ピロリ菌」除菌の登場によって未然に防ぐことができる病気になってきた。また、万が一胃がんになってしまった場合も、胃カメラによる検診を定期的に受けていれば、超早期の段階で見つけて治療し、胃の機能をほとんど損ねることなく日常生活に戻ることができる。本特集では、近年死亡率が大きく減少している胃がんの最新事情をまとめる。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2018 Nikkei Inc. All rights reserved.