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便意はどうやって感じる? どう我慢する?

便意を感じた時点で排泄は8割始まっている

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

お通じ、スッキリ出るほうですか? 催したとき、いつもすぐトイレに行けますか。ついついトイレに行くタイミングを逃すと、便意が引っ込んでなかなか次が来なくなります。そんな積み重ねが、便秘のもと。「便意」のしくみを知れば、我慢したくなくなると思いますよ。

 体の営みは、自分の体のことなのに、自分の意のままにいかないものが多い。時には、いかにも間の悪いときに自己主張されることもある。そんな代表例が、「便意」だろう。

 便意はもちろん、「ウンチを出したい」という体からのシグナル。快調なお通じは健康の基本だし、きちんと便意があるのはいいことだ。それはわかっている。ただ現実には、「今はやめて」とお願いしたくなることもあるわけで…。

 「でも、何日も便意がなくて便秘に苦しむ人も多いのです。便意は大切に扱ってほしいですね」と話し始めたのは、社会保険中央総合病院大腸肛門病センター部長の山名哲郎さんだ。

便意が起きたとき…排泄はもう始まっている

 大腸は、お腹の中をぐるりと周回するように走る、長さ1~1.5mほどのチューブ状の臓器。食べたものを細かく消化して栄養を吸収する作用は、この手前の小腸まででほぼ完了しているので、大腸にやって来る内容物は基本的に、栄養を取り去った残りかすだ。

 大腸は右脇腹の下のほうからスタートする。「この段階の内容物はまだ水分が多く、シャバシャバです」。液体状のウンチのもとは、大腸の始まり部分を行ったり来たりしながら水分を吸い取られ、徐々に固形化しながらゆっくり先へ進む。

 出口が近づくころには、バナナ状のウンチが出来上がる。ここまでは私たちの意識が届かない自動的なプロセスだが、完成したウンチが直腸まで進むと、様子が変わる。

 「直腸の周りには、便がやってきたことを感知するセンサーが多数あります。このセンサーが脳にシグナルを送って、脳が便意を感じるのです」

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