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中野ジェームズ修一が熱血指導! 『ぽっこりお腹解消メカニズム』

久しぶりに運動再開! 体がイメージ通りに動かない理由は?

加齢による筋肉量の低下で体は“軽自動車に重い荷物を詰め込んだ状態”に

 中野ジェームズ修一

久しぶりに運動するときの注意点は?

 幸いなことに、子供のころに習得した技術は忘れにくいものです。多少技術の低下はあるにしても、子供のときに泳げていた人が大人になって泳げなくなるということはほとんどありませんし、ずいぶん長いこと乗っていなくても自転車には乗れるものです。基礎体力さえ戻ってくれば、例えばフットサルのシュートやドリブルといった動作もイメージに近づいてくるでしょう。

 最後に、久しぶりに運動をするときの注意点を挙げておこうと思います。しばらく運動をしていなかった人が運動を再開した直後に起こしやすいトラブルのひとつが、ハムストリングス(太ももの裏側)の肉離れです。

 普段から適度な運動やストレッチをしていない場合、ハムストリングスの柔軟性はかなり失われています。運動不足により筋力も低下しているのですが、それでも意外と強さが残っているのが、太もも前側の筋肉である「大腿四頭筋」。それゆえに、いきなり大きなストライドでダッシュなどをすると、大腿四頭筋を使って引っ張り上げた足にハムストリングスの長さがついていけず、切れてしまうのです。できれば全身のストレッチをしてほしいですが、まずはハムストリングスのストレッチから始めてみてください。

 比較的衰えにくい大腿四頭筋とは逆に、思っている以上に機能が低下しやすいのが「頸骨筋(けいこつきん)」と呼ばれる脛(すね)の筋肉です。頸骨筋はつま先を上にあげるときに使うものなのですが、ここが弱くなっていると、運動中にすぐにつま先が上がらなくなってしまいます。久しぶりに運動をしたときに、つま先が地面に引っかかるように転倒する原因のひとつが、脛の筋力低下なのです。しかしこの脛骨筋も、定期的にランニングをすることである程度鍛えられます。

 運動を再開することはとてもすばらしいことです。それを継続していくためにも、ケガのリスクはできるだけ抑えたいところ。筋力や柔軟性、心肺機能がある程度戻ってくるまでは強度の高い動きは避け、様子を見ながらそれぞれの競技を楽しんでもらえればと思います。

(まとめ:神津文人)

中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん
フィジカルトレーナー/米国スポーツ医学会認定ヘルスフィットネススペシャリスト
中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん 卓球の福原愛選手など日本のトップアスリートだけでなく、高齢の方の運動指導も行う「パーソナルトレーナー」として活躍。日本各地での講演も精力的に行っている。近著に「なぜいくら腹筋をしても腹が凹まないのか」(幻冬舎新書)など多数。
日経トレンディネット2015年4月20日付け記事からの転載です。

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