中野ジェームズ修一が熱血指導! 『ぽっこりお腹解消メカニズム』
久しぶりに運動再開! 体がイメージ通りに動かない理由は?
加齢による筋肉量の低下で体は“軽自動車に重い荷物を詰め込んだ状態”に
中野ジェームズ修一
今は“軽自動車に重い荷物を詰め込んだ状態”!?
筋肉量などとは逆に、社会人になって増えている場合が多いのが「体重」です。運動していた学生のころと比べたら、体重が増えている方が多いのではないでしょうか。
定期的に運動をしていないのであれば、その増加分はほとんどが脂肪、男性の場合は内臓脂肪です。筋力や心肺機能が衰え、体重が増えている。学生時代を馬力のあるスポーツカーとしたら、今は“軽自動車に重い荷物を詰め込んだ状態”です。これでは思った通りに動けるわけがありません。
ということは、イメージ通りに体が動くようにするためには、筋力と心肺機能を取り戻し、体重を減らすことが近道。そのために何をすればいいのかというと、最も有効なのが「ランニング」です。どんなスポーツ選手でも、オフシーズン中のトレーニングや、ケガのリハビリ明けにランニングをすることが多いはずです。これはランニングが体力を取り戻すのに一番手っ取り早いからなのです。
まずは、5kmを休まずに走り切ることを目標にランニングを始めてみましょう。スピードはゆっくりで構いません。意気込み過ぎて一気に強度を上げることはケガの要因になります。焦らずに徐々に距離を延ばし、速度を上げていくようにしましょう。
2~3カ月で10km程度休まずに走るのを目標にするくらいがちょうどよいかと思いますが、もう少し時間をかけても構いません。あわせて摂取カロリーをコントロールすると、体脂肪率がしっかりと落ちてくるのでより効果的です。
摂取カロリーに注意しながら生活し、ある程度のスピード(時速9~10km程度)で10kmを休まずに走れるようになったころには体重も減り、脚力や心肺機能もずいぶんと戻ってきているはずです。簡単には息切れしなくなっているでしょうし、競技の練習も充実したものになるでしょう。
基礎体力がない状態でいくら練習しても体力が持たないですし、集中力も持続しないので、ケガのリスクも高くなってしまいます。地味な作業かもしれませんが、“以前のようにプレーできる体”に戻すための第一歩としては、ランニングによる基礎体力の向上が有効なのです。
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