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中野ジェームズ修一が熱血指導! 『ぽっこりお腹解消メカニズム』

食事制限すると、お腹が凹まない!?

摂取カロリーの抑制には落とし穴が

 中野ジェームズ修一

炭水化物を抜くと筋肉が分解される!?

 絶食や炭水化物抜きダイエットのように、炭水化物の摂取を極端に制限するようなことをすると、人の体にはどのようなことが起こるのでしょうか。

 人間の体脂肪には膨大な量のエネルギーが蓄えられています。心臓や肝臓、消化器などの臓器は脂肪を燃やして得られるエネルギーで動いているわけですが、脳を動かすエネルギー源であるブドウ糖だけは体脂肪から合成することができません。

 ブドウ糖は血液中のアミノ酸から合成するのですが、炭水化物を制限することで血中のアミノ酸がなくなってしまうと、人間は筋肉を分解してブドウ糖の合成の材料に使います。これを「糖新生(トウシンセイ)」といいます。

 脳のエネルギー源であるブドウ糖を作るのに必要な炭水化物を抜いてしまうとどこかのタイミングで糖新生が始まり、筋肉が分解されてしまいます。筋肉が分解されて減少すると基礎代謝量が落ちてしまうのは、もうみなさんがご存知の通りです。炭水化物を完全に抜くことで一時的に体重が減少したとしても、基礎代謝量も同時に落ちるので、リバウンドすることになるのです。

 また人間の体には、恒常性(ホメオスタシス)という体の環境を一定に保とうとする力があります。体温が常に平熱に戻ろうとすることもそのひとつなのですが、体重に関しても長年維持している体重に戻ろうとする作用があります。例えば、ずっと体重が70kgだった人がちょっと運動して68kgまで落としたとしても、体が70kgに戻ろうとするのです。

 断食で体重を減らし、元に戻るとまたそれを繰り返すという方がたまにいらっしゃいます。それ自体に意味がないとはいいませんが、体に余計な負担をかけているといえるでしょう。

 適度な運動をして筋肉量を向上させつつ、バランスの良い食生活を心がけ、有酸素運動で内臓脂肪を燃やす。内臓脂肪を燃やすことで体重が減ったら、今度はそれを維持していくことが大切です。

 体重70kgの人が68kgになり、それを最低でも4~5年程度キープすることができると、今度は68kgがその人の恒常的な体重になります。すると、70kgに一時的に増量しても、体が68kgに戻ろうとするようになるのです。

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