中野ジェームズ修一が熱血指導! 『ぽっこりお腹解消メカニズム』
「8時間睡眠」に根拠なし!? それより大事な“眠りの心得”
睡眠の長さより質の向上が大切
中野ジェームズ修一
夕食の時間と内容に気をつけることも重要
睡眠の質を高めるためには、夕食の時間と内容に気をつけることも重要です。
食べものを消化するスピードは個人差があるのであくまで目安の数字ですが、ステーキや天ぷらなど脂質が多い食品は消化するのに4時間以上かかるといわれています。ちなみに焼き魚やイモ、ゆで卵は3~4時間、ご飯、トースト、うどんは2時間程度とされています。
消化に4時間以上かかるものをこれから寝るというタイミングで食べてしまうと、睡眠中のほとんどの間、胃腸が食べものを消化しようと働き続けていることになります。これではどうしても体が休まりません。
仕事などで帰りが遅くなり、お腹が空いたので近所のコンビニで食べものを買って帰り、食べたらそのままベッドに……というのはありがちなことかもしれませんが、これでは質の高い睡眠にはなりません。就寝と夕食の時間はなるべく離す、難しい場合は消化に時間のかかるものは避けるということが大切です。低脂肪のものがおすすめで、おかゆやスープ、ゼリーなどがよいでしょう。
アルコールも睡眠の質を下げるとされています。「お酒を飲むと眠れる」と感じている方がいるかもしれませんが、一杯飲んで寝るのは睡眠の質を考えると間違いです。
たしかに入眠を促すかもしれませんが、睡眠の直前にアルコールを体に入れると、睡眠が浅い状態が続いてしまう場合があります。お酒を飲み過ぎた日に、夜中に目が覚めてしまうことがあるのはそのせいです。お酒を飲んでから寝る習慣を止めたらぐっすり眠れるようになったという方も多いので、眠りが浅いことに悩んでいるのであれば、寝る前のアルコールを控えるようにしてみてください。
(まとめ:神津文人)
フィジカルトレーナー/米国スポーツ医学会認定ヘルスフィットネススペシャリスト

