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中野ジェームズ修一が熱血指導! 『ぽっこりお腹解消メカニズム』

「生野菜はダイエットに効く」は本当か?

お勧めは「1日14品目摂取」というシンプルな食事法

 中野ジェームズ修一

「脂肪燃焼」食品に効果はあるのか?

 ところで、「脂肪燃焼サプリメントや脂肪燃焼飲料は効果がありますか?」とよく聞かれます。脂肪燃焼効果があるとされているサプリメントや飲料には、カロニチン、カプサイシン、カフェインなどが含まれていることが多いと思います。これらの成分はたしかに脂肪燃焼に対して何かしらの作用を及ぼすことが認められてはいます。しかし、脂肪を燃焼させることが目的なのであれば、ウォーキングをしたほうがはるかに効果は高いのです。

 それに脂肪燃焼効果があったとしてもほんのわずかなもので、食べたもののカロリーをチャラにできたり、摂取することでダイエットができたりするレベルではありません。こうしたサプリメントや飲料を摂取することで食べすぎないように意識を高められるなら良いですが、過剰な期待をすることは禁物です。

 脂肪燃焼を助けるようなサプリメントよりも、運動後はたんぱく質を摂取していただければと思います。運動時に損傷した筋線維が修復するには、たんぱく質が不可欠です。そしてたんぱく質が筋肉に吸収されるためには成長ホルモンが必要なのですが、運動後、特に筋力トレーニングをした直後の2時間程は、成長ホルモンが多く分泌されている状態です。

 この間にたんぱく質を摂取すると、成長ホルモンの作用によって筋肉の修復にたんぱく質が使われる割合が高まります。筋肉量を増やすことができれば、基礎代謝量が上がり、自ずとお腹が凹んでくるでしょう。

 ついでに触れておくと、「筋持久力」を高めるためには糖質のとり方が重要になります。人間は体内のさまざまな場所にグリコーゲンを蓄えていて、筋肉の中にも蓄えられています。この筋肉の中に蓄えられるグリコーゲンの量が筋持久力ということになります。

 運動を始めるとグリコーゲンの量が減っていき、これがなくなると“ガス欠状態”で動けなくなってしまいます。ただ実際にはその前に体の中でタンパク質を糖に作る変える糖新生という反応が起こり、ある程度食べなくても生命を維持できるのです。

 しかし「直のエネルギー源」である筋肉内のグリコーゲンの貯蔵量が多い人のほうが持久力は増します。そこで筋肉内のグリコーゲンの貯蔵量を増やす方法として、いったんタンクが空になるまで運動をし、その直後に糖質をとることが効果的といわれています。人にもよりますが、ランニングなどをしている人は20キロ程度の長距離を走った直後に糖質を多めにとるとよいでしょう。ランニングが趣味で筋持久力を強化したいと考えている方は、ぜひ試してみて下さい。

 繰り返しになりますが、特定の食品を完全に食べなかったり、そればかりを食べたりといった片寄った食事法やダイエット法はおすすめしません。それよりも、バランスの良い食事と適度な運動がお腹を凹ますこと、健康的な体を手に入れることへの近道なのです。

(まとめ:神津文人)

中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん
フィジカルトレーナー/米国スポーツ医学会認定ヘルスフィットネススペシャリスト
中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん 卓球の福原愛選手など日本のトップアスリートだけでなく、高齢の方の運動指導も行う「パーソナルトレーナー」として活躍。日本各地での講演も精力的に行っている。近著に「なぜいくら腹筋をしても腹が凹まないのか」(幻冬舎新書)など多数。

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