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有森裕子の「Coolランニング」

知らなきゃ損! 冬場のランニングを快適にするウエアの選び方

ウエアの縫い目や切り返しが、動きを邪魔することもある

 有森裕子=元マラソンランナー

東京マラソンの人気などを背景に、ランニング人口は2080万人に増加し、各種スポーツの中でも高い関心を集めています。特に20~40代の男性の参加が多い一方で、アスリートのような走りを性急に求めすぎた結果、故障をしてしまう人も少なくありません。そんな状況に危機感を抱くのは、五輪マラソンメダリストの有森裕子さん。トップアスリートならではの深いランニング知識を基に、楽しく長く走り続けるためのコツをお届けします。

 これから寒さはますます厳しくなりますが、新年を迎えて、ニューイヤー駅伝や箱根駅伝に続き、大阪国際女子マラソンや東京マラソンなど、ランナーには見逃せないレースが目白押しです。選手たちは長い距離をしっかり走り切るため、寒い季節こそウォーミングアップを大切にしていますし、防寒対策の準備も欠かしません。冬場は寒さで関節や筋肉が硬くなりますから、ケガを防ぎ、ベストパフォーマンスを発揮するためにもウエアに気を配り、アームウォーマーなどの防寒グッズを上手く活用するとよいでしょう。

 近年は、「防寒に優れている」だけでなく、「体を動かしやすいか」という点も研究され、ウエアや防寒グッズの機能が進化しているように思います。では、どのような点に注目してウエアや防寒グッズを選べば、冬場のランニングが快適になるのか。私なりの選び方のコツを紹介します。

 まずは、体を動かしやすいウエアについて、お話しましょう。選手時代の私は、「フランクショーター」というブランドのウエアが一番のお気に入りでした。快適な複合素材を使っており、少し薄手のジャージのような着心地でした。フィット感はいいし、何よりも軽い。素材だけでなく、デザインもカラフルでかわいかったのです。

「フランクショーター」のランニングウエア(2004年モデル)
[画像のクリックで拡大表示]
吸汗・速乾性に優れ、軽くて動きやすい複合素材を使った、冬用のランニングウエア。1970年代後半から2005年まではアシックスが販売していたが、現在はフランクショーターWFSが国内で販売している。

 最も優秀な点は、無駄な縫い目や切り返しがなかったことでした。ウェアの縫い目というのは、腕を振るときや足を上げるときなどの関節の動きに違和感を覚えたり、自分の動きが制限されたりする原因になることがあります。ランニングは反復動作の繰り返しですから、少しでも体が擦れたり、関節が動かしにくかったりすると集中できなくなります。でも、フランクショーターはそうした縫い目が全く気にならず、思うように体を動かせたので、私にとってはストレスがないウエアでした。

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