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有森裕子の「Coolランニング」

走る目的を見直してみませんか?

気軽な“ながらトレーニング”で体を鍛える

 有森裕子=元マラソンランナー

50代ランナーが最も危ない

 同じランニングでも年代によって、意識するべきポイントを変えることが大切です。例えば、30代はパワーで押し切る傾向にあります。仕事も忙しく、結婚や出産などのプライベートの行事も多い。徹夜や飲み会など体を酷使する機会も多いでしょう。若さゆえのパワーでランニングとの両立を図ろうとしますが、やはり無理は禁物です。体に変化が生じやすい年代でもあるので、健康診断の結果を無視せずに、心身のリフレッシュになるようなランニングを心掛けましょう。

 社会的ポジションも確立されつつある40代は、30代と同じくまだパワーで乗り切れる年代だと思いますが、徹夜がつらくなったり、白髪が出て来たりするなど、少しずつ加齢に伴う老化を感じるようになります。地域の運動会に出て肉離れをしたり、じん帯を切ったりする人もこの年代には多いと聞きます。ぜひ40代からは、階段の上り下りといった運動を生活の中に取り入れながら、足腰を鍛える習慣を作ってみてはどうでしょうか。

 50代は最も厄介な世代とも言えます。会社でバリバリと仕事をこなし、メンタル面は充実している世代です。このため、頭の中では30代、40代と同じように体が動かせると思ってがんばり過ぎてしまう傾向があります。しかし、体力や筋力は確実に衰えているため、ケアがしっかりできていないと、大きなけがをしかねません。

 50代でランニングを始められる方は、まず自分の体と向き合い、30代や40代とは違う方法で、慎重に段階を踏んで始めることが大切だと思います。これが60代以上になれば、体の無理が効かなくなるため、比較的ゆっくりと自分のペースで進められている方が多いように思います。

 自分の体の変化と向き合い、現実をしっかり受け止めた上で体を動かしてみる。そうすれば無理することなく走り始めることができ、ランニングは長く続けられるスポーツになると思うのです。

(まとめ:高島三幸=ライター)

有森裕子(ありもり ゆうこ)さん
元マラソンランナー
有森裕子(ありもり ゆうこ)さん 1966年岡山県生まれ。バルセロナ五輪(1992年)の女子マラソンで銀メダルを、アトランタ五輪(96年)でも銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得という重圧や故障に打ち勝ち、レース後に残した「自分で自分をほめたい」という言葉は、その年の流行語大賞となった。市民マラソン「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞した。

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