日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > スポーツ・エクササイズ  > 有森裕子の「Coolランニング」  > 「有森さん、こんな練習ではハーフマラソンに出るのが精いっぱいでしょうか?」  > 3ページ目
印刷

有森裕子の「Coolランニング」

「有森さん、こんな練習ではハーフマラソンに出るのが精いっぱいでしょうか?」

焦ってもいいことなし、まずはネガティブ思考から脱却しよう

 有森裕子=元マラソンランナー

タイムは気にせずハーフマラソンを何本か経験してみて

 この相談内容を拝読していると、成長意欲の高いストイックな方だなあという印象を受けます。恐らく明確な目標を立て、この大会までに、これぐらいの練習を積んで臨もう、といった緻密なトレーニング計画を立てていらっしゃるのではないでしょうか。また、これぐらいの持ちタイムと練習量であれば、ハーフやフルマラソンをこれぐらいのタイムで完走できる、などと考えて試合に臨んでいらっしゃるようにも思います。

 仮説を立てて課題を見つけ、それを克服するために練習することは間違ってはいません。しかし、走ってお給料をいただく実業団選手ではないですし、ましてや働きながら子育てをしている忙しい状況でしょうから、焦って自分を追い込まなくてもいいように思います。ランニングが普段の生活に支障をきたすようでは本末転倒です。

 10kmの自己ベストに近いタイムで、ハーフやフルマラソンを走ろうと思わなくても大丈夫。まずは、タイムを気にせずにハーフマラソンを何本か経験し、距離の感覚をつかんでコンスタントに完走できるようになれば、フルマラソンも完走できるはずです。

 自己ベストを出そうという思いが強くなると焦りにつながり、ケガにもつながってしまいます。タイムを伸ばすための練習内容ばかりに意識を取られるのではなく、日々の疲労を軽減させるケアを重視しながら、バランスが取れたトレーニングを意識してみてはいかがでしょうか。それが、自己ベストにもつながるでしょうし、長くランニングを楽しむための秘訣だと思います。がむしゃらに走っていた出産前とは意識を切り替え、少し力を抜いて、子育てや仕事の気分転換の手段としてランニングと向き合ってもいい時期ではないでしょうか。

[画像のクリックで拡大表示]

 …さて、私が毎年お手伝いしている「おかやまマラソン」 が、今年も11月12日(日)に開催されます。早いもので3年目を迎え、岡山の一大イベントとして定着しつつあります。みなさんの中にも、大会を控えている方もいらっしゃると思いますが、ケガだけには気をつけて楽しく走ってきてくださいね。ご健闘をお祈りしています!

(まとめ:高島三幸=ライター)

有森裕子(ありもり ゆうこ)さん
元マラソンランナー
有森裕子(ありもり ゆうこ)さん

1966年岡山県生まれ。バルセロナ五輪(1992年)の女子マラソンで銀メダルを、アトランタ五輪(96年)でも銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得という重圧や故障に打ち勝ち、レース後に残した「自分で自分をほめたい」という言葉は、その年の流行語大賞となった。市民マラソン「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞した。

先頭へ

前へ

3/3 page

RELATED ARTICLES関連する記事

スポーツ・エクササイズカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • もの忘れと認知症の関係は? 認知症リスクを下げる生活のポイントNEW

    年を取っても認知症にはならず、脳も元気なまま一生を終えたいと誰もが思うもの。しかし、「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」といった“もの忘れ”は、中高年になると誰もが経験する。⾃分は周りと比べて、もの忘れがひどいのでは? ひょっとして認知症が始まったのか? と不安になる人も多い。このテーマ別特集では、もの忘れの原因や、将来の認知症にどうつながるのか、認知症を予防するにはどうすればいいのかについて、一挙にまとめて紹介する。

  • 痛風だけじゃない!「高すぎる尿酸値」のリスク

    尿酸値と関係する病気といえば「痛風」を思い浮かべる人が多いだろう。だが、近年の研究から、尿酸値の高い状態が続くことは、痛風だけでなく、様々な疾患の原因となることが明らかになってきた。尿酸値が高くても何の自覚症状もないため放置している人が多いが、放置は厳禁だ。本記事では、最新研究から見えてきた「高尿酸血症を放置するリスク」と、すぐに実践したい尿酸対策をまとめる。

  • 早期発見、早期治療で治す「大腸がん」 適切な検査の受け方は?

    日本人のがんの中で、いまや罹患率1位となっている「大腸がん」。年間5万人以上が亡くなり、死亡率も肺がんに次いで高い。だがこのがんは、早期発見すれば治りやすいという特徴も持つ。本記事では、大腸がんの特徴や、早期発見のための検査の受け方、かかるリスクを下げる日常生活の心得などをまとめていく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.