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有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 相次ぐ自然災害で考える、チャリティマラソンの意義

西日本豪雨の被災地となった故郷・岡山で感じたこと

 有森裕子=元マラソンランナー

 来る11月11日には、私が毎年唯一フルマラソンを走るおかやまマラソン2018が開催されます(例によってまだ練習ができていないのですが、今年も走ります!)。参加者のエントリーは既に終わっていますが、「おかやまマラソン+西日本豪雨チャリティーラン」などという形で打ち出し、参加者やスポンサーから義援金を募る方法もあるのではないでしょうか。

 また、2019年2月24日には、岡山県総社市でそうじゃ吉備路マラソンが開催されます。そうじゃ吉備路マラソンは、フル、ハーフ、10km、5km、3km、1.5km(ファミリーラン)、800mラン(ファミリーラン)と、コースが細分化されており、実力に応じたコースを選んで参加しやすい大会です。その参加費をチャリティーとしてたった100円増やすだけでも、地元・被災地への大きなサポートになるのではないでしょうか。参加者も走って楽しんで、そしてそのことが誰かの支援になるのです。

 岡山に限らず、マラソン大会は日本各地で開催されています。そうしたチャリティーの発想を運営側が持てば、大会を開催する意義も変わってくるでしょうし、参加者の意識も変わるような気がします。大事なのは、寄付はもちろんですが、「ずっと忘れていないよ、応援しているよ」という被災者に向けたメッセージを送り続けることだと思うのです。世界6大メジャーマラソン(東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティー)は皆チャリティーマラソンで、大きな力を発揮しています。

 マラソン大会は、人々が楽しく健康に生き生きと暮らすためのイベントであり、チャリティーの役割を積極的に担うべきものだとも思うのですが、運営側はもちろん、大会に参加されるランナーのみなさんのお考えも聞いてみたいところです。

マラソン大会にはチャリティーの役割を積極的に担ってほしいと思います。(c)andesign101-123RF
マラソン大会にはチャリティーの役割を積極的に担ってほしいと思います。(c)andesign101-123RF

11月のレースに向けてホップ・ステップ・ジャンプするには?

 そんな今秋の大会に参加予定の皆さんの中には、どんなふうに調整をしていけばいいかと、迷いながら練習メニューを立てている人もいることでしょう。例えば、11月開催のレースに出場する人は、この3カ月でホップ・ステップ・ジャンプを目指して本番に臨みたいところですが、そのために9月に心がけてほしい点は、猛暑による疲れを取ることです。疲れが残ったままタイムを狙うようなスピード練習をすると、ケガをしやすくなるためです。

 疲れを取るには、十分な睡眠やバランスのとれた食事に加え、日々のストレッチやマッサージなどが効果的です。自分で体を触ってみて、硬くなっているコリや痛みがあればほぐしてあげる習慣を持つといいですね。夏場の練習をがんばったご褒美として、プロのマッサージを受けてケアしてあげるのもお勧めです。

 そうしたケアを十分に行ったら、10km、ハーフ、フルマラソンという風に、段階ごとに距離を伸ばしていき、走りながら自分の状態を確認しましょう。もし疲れが残っているとしたら、最初から最後までイーブンペースで走るペース走を行った場合に、タイムに影響するはずです。自身の疲れ具合を確認しつつ、暖かい9月は、1000mほどのインターバルトレーニング(バックナンバー「記録を狙う中上級ランナー必見! 『インターバルトレーニング』のススメ」参照)といった、少しスピードを上げて走る練習をして、体に刺激を入れてもいいかもしれません。大会間近の10月後半になったら、フルマラソンの目標タイムより少し早いペースで、ハーフマラソンなどに挑戦するといいでしょう。焦らず自分の体と対話しながら、本番に向けて準備をしていってほしいと思います。

(まとめ:高島三幸=ライター)

有森裕子(ありもり ゆうこ)さん
元マラソンランナー
有森裕子(ありもり ゆうこ)さん

1966年岡山県生まれ。バルセロナ五輪(1992年)の女子マラソンで銀メダルを、アトランタ五輪(96年)でも銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得という重圧や故障に打ち勝ち、レース後に残した「自分で自分をほめたい」という言葉は、その年の流行語大賞となった。市民マラソン「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞した。

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