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有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 相次ぐ自然災害で考える、チャリティマラソンの意義

西日本豪雨の被災地となった故郷・岡山で感じたこと

 有森裕子=元マラソンランナー

避難所生活を続けている子どもたちとスイカ割り

 避難所では、子どもたちと一緒にスイカ割りをしたり、かき氷を食べたりして遊びました。本当は、一緒に走ったり、運動したりして楽しみたかったのですが、それはまだ早いと判断しました。災害によって負った心の傷は、そんなに早く癒えるものではありません。避難所生活が長引くほど不安が大きくなったり、一見、元気そうに見えても精神的に不安定になったりする子どもも少なくないでしょう。いつ日常に戻れるか分からない状態が続いているのですから、そうしたメンタル面にも気を配りつつ、まずは純粋に楽しめる、夏休みらしいことを体験してほしいと思ったのです。

避難所となっている真備町の市立岡田小学校でのスイカ割り。
避難所となっている真備町の市立岡田小学校でのスイカ割り。
避難所となっている真備町の市立岡田小学校でのスイカ割り。

 避難生活をされている方々にお話を伺うと、災害直後は連日テレビの報道も入ったし、多くの著名人や支援者が励ましにきてくれたそうです。しかし、8月以降その数は激減し、今は報道されることもほとんどなくなったとおっしゃいます。ボランティアの手もまだまだ足りません。「われわれは世の中から忘れられていくのではないか」と、不安な心情を打ち明けてくれた人もいました。

 岡山はもともと災害の少ない地域だったので、水害保険に入っていなかった方も多く、家の再建が難しいという方もいらっしゃいました。半壊した家の補修費用とローン返済の二重苦で途方に暮れている方も…。

 そんなお話を伺いながら、報道機関にはぜひとも現地の状況を伝え続けてほしい、そして私たちもこの災害を風化させてはいけないと思いました。

 9月17日には再び被災地に伺い、今度は「チャリティーラン」という形で子どもたちと一緒に走って楽しめるようなイベントを開催したいと考えています(チャリティーリレーマラソン in そうじゃ)。学校が2学期に入って、避難所の状況が変わっているかもしれませんが、恐らく体育館が避難所になっていて使えないところもあると思うので、子どもたちが自由に体を動かす機会が減っている可能性もあります。プライバシーの確保が難しい避難所生活で知らず知らずに溜まっているストレスや、運動不足を解消することが、心身の健康においても大事だと思います。

 岡山では、「災害支援ネットワークおかやま」が市民主導で立ち上がり、新しい形の支援活動が広がっていました。ハート・オブ・ゴールドも仲間に入り活動しています。これからも被災地に視線を向け続け、少しでも現地の皆さんが元気になるような活動を続けて行きたいと考えています。

マラソン大会にチャリティーの役割を

 被災地をサポートする方法の1つとして、マラソン大会の活用があります。上記のような小規模なチャリティーランだけでなく、既存のマラソン大会をチャリティ大会として、参加費や協賛金の一部を被災者への支援に充てるというものです。私がハート・オブ・ゴールドを設立したきっかけとなったアンコールワット国際ハーフマラソンは、まさにカンボジアの障がい者、子ども達を支援するチャリティーマラソンです。

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