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有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 東京五輪で見た「未来につながるレース」と「運営の問題点」

コロナ禍での東京五輪を振り返る・後編

 有森裕子=元マラソンランナー

真っ直ぐにマラソン人生を切り開いた大迫選手

 大迫選手に話を戻しましょう。初めて彼の存在を知ったとき、今までにいないちょっと変わった選手が出てきたなと思いました。実業団に入って駅伝なども走る日本の長距離界のシステムの中で、実業団を1年で辞めて海外に渡り、自分よりも強い外国人選手に混じって必死に努力し、トップにい続け、自分の意志を貫き続けることは容易なことではありません。前向きに自らが信じて決めたことをやり抜く生き方は、多くのスポンサーやサポーターを引き寄せ、彼に憧れる若い選手たちも多くいます。

 彼がレース後のインタビューで「(これまで)真っ直ぐ進んできた。競技以外でも真っ直ぐに進んでいきたい」と答えていたように、これからも自分の道を切り開くスタイルは続いていくのだと思います。2020年には選手育成プロジェクト「Sugar Elite」を立ち上げ、この8月からキッズを対象にしたランニングクリニックの全国行脚が始まると聞きます。今大会を通して大迫選手からはマラソンにかける思いや意志、真っ直ぐな生き方を見せてもらい、私自身、今一度がんばらなければと思わされました。

(まとめ:高島三幸=ライター)

有森裕子(ありもり ゆうこ)さん
元マラソンランナー(五輪メダリスト)
有森裕子(ありもり ゆうこ)さん

1966年岡山県生まれ。バルセロナ五輪(1992年)の女子マラソンで銀メダルを、アトランタ五輪(96年)でも銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得という重圧や故障に打ち勝ち、レース後に残した「自分で自分をほめたい」という言葉は、その年の流行語大賞となった。市民マラソン「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞した。公式Instagramアカウントはこちら

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