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有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 いよいよ開幕したリオ五輪、女子マラソンの見どころはココ!

 有森裕子=元マラソンランナー

大きな禍根を残したドーピング問題

 そして最後に。リオ五輪の開催にあたって、スポーツの公平性を揺るがす、ロシアのドーピング問題が大きな影を落としました。国家ぐるみでの関与が明らかになっているにもかかわらず、各競技団体にロシア選手の参加の可否の判断を委ねた、国際オリンピック委員会(IOC)の決定に、私は非常に失望しました。結局、大半の選手がリオ五輪に出場可能となり、参加が認められたのは、ロシアが選手登録した389人のうち271人に上ったそうです。8月7日に全てのロシア選手の参加を禁止する方針を明らかにした、国際パラリンピック委員会(IPC)の決定とは対照的です。

4年後の東京五輪ではドーピング問題に毅然とした対応を!(©Jane Rix-123rf)
[画像のクリックで拡大表示]

 IOCがここでしっかりドーピングを断絶しないと、今後、本当にドーピングに手を出していない選手を、どうやって信じればいいのでしょうか。今回の問題における正義とは「戦う人を守ること」だと思うのです。ドーピングをやっていないアスリートを守るためにも、五輪のトップ機関であるIOCが、正面からドーピング問題と向き合ってほしかったと残念でなりません。

 2020年の東京五輪では、世界のお手本となるように、日本人選手が率先して、正々堂々と挑む姿を見せてほしいと思います。

 五輪が終わると、9月7日からパラリンピックが始まります。以前ご紹介した、車いすマラソンや視覚障がい者マラソン(「見ると誰もが驚く!「パラリンピック」の魅力」)にもぜひご注目ください!

(まとめ:高島三幸=ライター)

有森裕子(ありもり ゆうこ)さん
元マラソンランナー
有森裕子(ありもり ゆうこ)さん

1966年岡山県生まれ。バルセロナ五輪(1992年)の女子マラソンで銀メダルを、アトランタ五輪(96年)でも銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得という重圧や故障に打ち勝ち、レース後に残した「自分で自分をほめたい」という言葉は、その年の流行語大賞となった。市民マラソン「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞した。

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