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有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 老化によるタイムの伸び悩みを食い止めるには?

トレーニングを上手にアレンジして、変化を楽しもう

 有森裕子=元マラソンランナー

ボーっと生きていてはダメ!

 加齢による衰えから満足いくトレーニングができないと感じている人は、日常生活の中で繰り返しできる運動で、基礎体力を付けた方がいいと思います。その際、「階段を上る時につま先立ちで上ってみよう」「お尻の筋肉を意識して一段飛ばしをしてみよう」など、少し工夫するだけでも、普段とは違う筋肉が鍛えられます。

 「チコちゃんに叱られる!」というNHKの情報番組に登場する5歳のチコちゃんの決めセリフではありませんが、まさしく「ボーっと生きてんじゃねえよ!」だと思うんですよね(笑)。

加齢による変化を楽しめる人ほど、いつまでもランニングを楽しめる。(c) Paylessimages-123RF
加齢による変化を楽しめる人ほど、いつまでもランニングを楽しめる。(c) Paylessimages-123RF

 老いを受け入れ、老いることを楽しむ。「40代になったからリズムトレーニングを入れてみようかな」「50代になったから水泳の回数を増やそう」など、トレーニング内容を変えたり、変えたことによる効果を楽しむぐらいの気持ちで練習することが、ランニングを長く楽しく続けるコツのようにも思います。

 トレーニングのやり方をアレンジしたことで、40代や50代の人が30代の時と同じ効果が出れば楽しいと思うんですよね。タイムをぐんぐんと伸ばすことより、タイムを維持するぐらいの感覚で臨めば十分だと思います。維持できているだけでも立派なのですから。

 それでも走ることを楽しめなくて苦痛ばかり感じるのであれば、それは健康スポーツとは言えませんし、ランニングはやめた方がいいのかもしれません。

 老いにより体力が落ちていくのは致し方ありません。でも、気持ちはコントロールできます。老化現象を加速させるのは、年齢より意識の問題のようにも思います。

 日々いろいろなことを意識しながら、いつまでも若々しく前向きな気持ちで変化を楽しめる人ほど、いつまでもランニングを楽しめるのではないかなと思います。

(まとめ:高島三幸=ライター)

有森裕子(ありもり ゆうこ)さん
元マラソンランナー
有森裕子(ありもり ゆうこ)さん

1966年岡山県生まれ。バルセロナ五輪(1992年)の女子マラソンで銀メダルを、アトランタ五輪(96年)でも銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得という重圧や故障に打ち勝ち、レース後に残した「自分で自分をほめたい」という言葉は、その年の流行語大賞となった。市民マラソン「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞した。

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