2019年も早くも折り返し地点を過ぎ、梅雨が明けると真夏へと突入です。同時に、世界的なスポーツの祭典が続々と開催されます。7月12日からは韓国で世界水泳、9月20日からは日本でラグビーワールドカップ、同27日からはカタールで世界陸上が始まるなど、2020年の東京五輪を見据えたトップアスリートの熱い戦いが繰り広げられます。
また、9月15日には、東京五輪マラソン代表の座をかけた、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)も東京で開催されます。初の試みとなる選考レースの先に、どんなドラマが待ち受けているのか、私も今から楽しみにしています。どの選手も、ベストパフォーマンスを発揮して、悔いのない走りをしてほしいと思います。
そんな「ここぞ」という大事な場面で、ベストパフォーマンスを発揮するためには、コンディションの管理が重要です。いくら素晴らしい実力を持っていても、大事な場面で風邪をひいてしまっては、ベストパフォーマンスを発揮できません。ケガに関しては慎重になるアスリートや指導者は多いですが、病気の予防・早期発見という面での健康管理には意識が十分に届いていない人が少なくないように感じます。今回は、「アスリートと健康管理」というテーマで考えてみたいと思います。

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- ハードなトレーニングは免疫力を下げる恐れ
